梅雨の魅力を楽しむ三溪園のイベント
横浜市中区にある国指定名勝「三溪園」では、梅雨の時期を彩るイベントが目白押しです。2023年6月5日から8日まで開催される「花しょうぶ展」では、江戸時代から続く品種改良の成果として、約5,000種類のハナショウブが登場します。この期間中、日本花菖蒲協会が精選した品々が鉢植えや切り花として毎日展示され、来場者はその美しさに触れることができます。
また、ハナショウブに関するお手入れ方法や病気に関しての無料相談も行われるため、花を育てたいと思っている方には絶好の機会です。
花しょうぶ展の詳細
- - 日程: 2023年6月5日(木)~8日(日)
- - 時間: 10:00~16:00(初日のみ13:00から)
- - 場所: 外苑 中央広場
- - 料金: 無料(入園料は別途必要)
- - 内容: 約120鉢の鉢植え展示、鉢植えの販売(売り切れ次第終了)
梅づくしの特別イベント
さらに、6月15日(日)には「梅づくし」イベントも開催されます。このイベントでは、「幻の梅」ともいわれる杉田梅の魅力に迫る特別講習が用意されています。講師として迎えられるのは、料理研究家の市原由貴子氏。杉田梅の特性や加工法について学んだ後、主催側が用意した特製ランチを楽しむことができます。
このランチは、梅の風味が絶妙に引き立てられた「旬彩弁当 梅」が用意され、来場者はその美味しさを存分に堪能できるでしょう。さらに、杉田梅を用いた商品の販売も行われます。
梅づくしの詳細
- - 日程: 2023年6月15日(日)
- - 時間: 10:30~12:15、12:30~14:15(各回20名様限定)
- - 場所: 外苑 待春軒
- - 料金: 4,200円(税込、入園料別途)
- - 内容:
- 講習と杉田梅の歴史解説
- 梅酒・梅ジュース作りの実演
- 待春軒限定ランチ提供
- お土産(杉田梅みそだれ)
杉田梅について
杉田梅は、横浜市磯子区にある杉田梅林から生まれたもので、江戸時代には関東随一の梅林として名を馳せていました。しかし、その後の宅地開発により、その数は減少し「幻の梅」とされています。今日では、地域の愛好家たちによりその保存と普及が図られており、三溪園もその活動の一環として杉田梅を扱ったイベントを毎年開催しています。2023年で9回目を迎えるこの取り組みは、歴史と文化を後世に伝える大切な役割を果たしています。
三溪園の魅力
三溪園は、実業家・原三溪によって創設され、1906年に公開されました。約17.5ヘクタールの広大な敷地には、歴史的価値の高い建物や美しい日本庭園が調和しています。開園当初から「美しいものは皆で楽しむもの」という信念を持つ原三溪の思いが色濃く反映されています。2019年には国の名勝に指定され、園内には10棟の重要文化財が存在し、歴史的意義を持つ場所となっています。
この梅雨の季節、三溪園で日本の伝統美と味の両方を体験し、心豊かな一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。梅雨だからこそ楽しむことができる特別な時間を楽しんでください。