CES2025ジャパンパビリオン:7社がイノベーションアワード受賞、快挙達成!
2025年1月7日から10日にかけてアメリカ・ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES2025」において、ジャパンパビリオンから7社がイノベーションアワードを受賞するという快挙を達成しました。さらに、その中から1社が最高峰の栄誉であるベストオブイノベーションアワードも受賞。CES2023の過去最多受賞記録に並ぶ快挙となり、ベストオブイノベーションの同時受賞は初となります。
受賞企業と革新的な製品・技術
今回の受賞は、日本のスタートアップ企業の技術力の高さを世界に示す大きな成果となりました。受賞企業とその製品・技術を以下に紹介します。
ベストオブイノベーション受賞企業:BionicM株式会社
製品名: Bio Leg®(バイオ レッグ)
部門: Accessibility & AgeTech
概要: 切断により失われた脚の筋力を代替する電動アシスト付きのパワード義足です。滑らかな動きと自然なシルエットのデザインで、ユーザーのQOL向上に貢献します。従来の義足のイメージを覆す、革新的な製品です。
イノベーションアワード受賞企業:
株式会社FingerVision: ロボットハンドに搭載された触覚センサにより、滑りや堅さ、位置などの情報を取得し、まるで人の手のように物体を扱うことができるロボットシステム「FingerVision R1」を発表。精密作業の自動化などに貢献します。受賞部門はRoboticsです。
株式会社Kailas Robotics: 物体を見るだけでアームがそれを捉え、触覚フィードバックを提供するロボットシステム「MobiRobo」を発表。電子機器の組み立てや義肢補助など、幅広い分野への応用が期待されています。受賞部門はRoboticsです。
株式会社モノグサ: 就学前後の子供向けの家庭用学習アプリ「Monoxer Junior」を発表。AIを活用し、子供のレベルや記憶状況に合わせて問題の難易度を調整することで、楽しみながら効率的に学習を進めることができます。受賞部門はMobile Devices & Accessoriesです。
Qolo株式会社: 繰り返し立ち上がる動作の訓練とリアルタイムデータモニタリングを行うシステム「Qolo Rehabilitation」を発表。理学療法士の負担軽減と訓練効率の向上に貢献します。コンパクトで持ち運びも可能なため、利用場所の制約も少なく、患者の訓練機会を拡大します。受賞部門はDigital Healthです。
株式会社RevComm: AI搭載の会話分析ツール「MiiTel (jp) / RevComm (eng)」を発表。電話営業やウェブ会議など、あらゆる会話のデータ化を実現し、データに基づいた意思決定を可能にします。Forbesの「The AI 50 2023」にも選出された実績があります。受賞部門はArtificial Intelligenceです。
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株式会社ROMS: 高い柔軟性と拡張性を持ち、100平方メートルから導入可能な小型自動倉庫システム「Nano-Stream」を発表。人手不足が深刻化する倉庫業界において、生産性向上に貢献する革新的なシステムです。受賞部門はIndustrial Equipment & Machineryです。
ジェトロの支援
ジェトロ(日本貿易振興機構)は、これらの企業のCES出展を積極的に支援しました。「世界初・地域初・産業初」をスローガンに、文章添削、英語ピッチトレーニング、ブース設営、集客イベントなど、多岐にわたるサポートを提供。その成果が、今回の複数受賞という形で実りました。
まとめ
CES2025におけるジャパンパビリオンの7社によるイノベーションアワード受賞、そしてベストオブイノベーション受賞は、日本のテクノロジーの進化と、それを支えるジェトロの取り組みの成果を示す象徴的な出来事となりました。これらの受賞企業の今後の活躍に期待が高まります。