ジャイアンツタウンスタジアムがついに開業
2025年3月1日、東京都稲城市に新たに誕生する「ジャイアンツタウンスタジアム」は、読売新聞東京本社、読売巨人軍、よみうりランドの協力により開発された新ファーム球場です。このスタジアムは東に位置する遊園地「よみうりランド」と隣接しており、地元住民やファンの期待を一身に集めています。開業を前に、スタジアムの特徴や目的に迫ります。
スタジアムの基本情報
ジャイアンツタウンスタジアムは、京王よみうりランド駅から徒歩約15分の距離にある地上3階建ての人工芝球場です。その広さは東京ドームと同じ中堅122m、両翼100mを誇ります。約2900席を持ち、観客が選手との距離を近くに感じられるように、特別な設計が施されています。特に、グラウンド上にせり出した「エキサイトシート」や天然芝生の外野席が注目されており、ファンが選手と触れ合いやすい環境が整えられています。
また、大型ビジョンは海外でも評価の高い「ダクトロニクス社」のもので、試合をより楽しく観戦できます。さらに、使用される人工芝には自然由来の充填剤が使われ、選手の体への負担を軽減するための配慮もなされています。現在、人工芝の設置が完了しており、2025年2月には竣工を迎える予定です。
開業イベントと今後の展開
開業の日は特別なイベントが用意されています。ジャイアンツタウンスタジアムと同日にオープンする阪神タイガースの「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」と連携した「新ファーム球場同時開業記念試合」が開催される予定です。この試合では、巨人対ヤクルトの「TOKYO UNITE対決」が行われ、その後も巨人と阪神の伝統の一戦が予定されています。
また、ジャイアンツタウンスタジアムは、イースタン・リーグ公式戦を年約60試合開催予定で、アマチュア野球や女子ソフトボール、さらに地域の祭りやイベントなど、さまざまな用途で活用されていくことが見込まれています。
地域とのつながりを大切に
スタジアムはファンのみならず、地域住民にも開放される予定です。試合やイベントがない日は、一般の方が施設内を散策できるように、そのコンコースやスタンドが公開されるほか、飲食売店も常駐します。外野の芝生席では、ピクニック気分でお弁当を楽しむこともできます。
東京ジャイアンツタウンの未来
2027年には東京ジャイアンツタウン全体のグランドオープンが予定されています。このプロジェクトでは、水族館を併設した国内初の「水族館一体型球場」が実現し、多摩丘陵からの眺望が楽しめる飲食施設も展開される予定です。水族館は自然環境を recreated(再現)し、テーマとして「生きものが主役」を掲げています。子どもたちが地域の自然や生物について学ぶ機会も増えることでしょう。
新たな地域の象徴として、ジャイアンツタウンスタジアムがどのように発展していくのか、今から楽しみです。地域とのつながりを大切にしながら、誰もが楽しめる空間を提供する「ジャイアンツタウンスタジアム」にぜひ期待を寄せたいところです。