2027年卒業予定の内々定率、55.7%に到達
株式会社学情が実施した調査によると、2027年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生の内々定率は、2027年2月下旬時点で55.7%に達しました。この数値は、前年同時期と比較してもほぼ横ばいでありながら、採用広報解禁前に5割を超え、6割に迫る勢いです。
文理別内々定率とその動向
内々定率の状況を文系と理系で比較すると、理系学生の内々定率は70.3%に到達しており、前年同時期に比べて12.2ポイントも高い結果となっています。この急上昇の背景には、インターンシップなどによる早期選考の流れが加速していることがあると考えられます。一方、文系学生の内々定率は48.5%に留まっており、前年同時期よりも4.0ポイント低く、文系と理系の間には大きな差が生まれています。
そのため、理系学生は早期に内々定を得る一方で、文系学生は依然として苦戦している状況があります。この結果は、今後の就職市場における動向にも影響を与える可能性があります。
就職活動の現状
就職活動の状況についても注目すべきです。調査によれば、「就職活動をしている」と回答した学生の割合は79.0%に減少しました。これは前月比で7.2ポイントの減少を示しており、8割を下回ったのは異例の数値です。このような減少は、就職活動のピークを越えたことを示唆しています。また、内々定を得て「就活を終了」した学生の割合は14.0%で、こちらも前月比での上昇を見せています。
参加学生の特徴
文系学生の活動率は依然として84.3%と高いものの、理系学生は68.3%にまで落ち込んでいます。この差は、内々定が特定の学生に集中していることを示しており、より競争が激化する中で、学生は新たな戦略を練る必要があるでしょう。
新たな傾向と今後の展望
今後の就職市場には様々な変化が予想されます。技術系人材の獲得競争の激化や、生成AIの導入による職種の変化などが影響を及ぼすと考えられます。特に、事務系の職種ではAIの導入が流行しているため、これが人材採用の抑制を引き起こしている可能性もあります。
調査概要
本調査は2026年2月17日から2026年2月25日まで行われ、有効回答数は311件。このデータは、2027年卒業予定の大学生や大学院生についての情報を集約した結果です。
結論
2027年卒業予定の学生たちにとっては、内々定率の上昇のみならず、就職活動の進行状況を注意深く見守る必要があります。今後、文系の学生に対しても効果的な支援が求められる中、企業の動向や採用方針の変化に敏感であることが、学生自身のキャリア形成において不可欠でしょう。