不登校児の創造力を育むアート思考ワークショップ
2024年12月2日、TOPPAN株式会社小石川本社にて、教育機関『NIJINアカデミー』が主催する特別なアート思考ワークショップが開催されました。このイベントは、不登校の子供たちに新たな学びの機会を提供し、創造力や表現力を引き出すことを目的としています。
絵本の世界に浸る
参加者たちは、まず絵本の読み聞かせに参加しました。絵本に登場するキャラクターやストーリーについて意見を交わしながら、子供たちの想像力を刺激しました。
「この絵の子は、何をしていると思う?」
「道案内をしている!」
読み聞かせを通じて、子供たちは自分自身の表現を探索し、活発なコミュニケーションができる環境が整えられました。彼らの発想の豊かさには目を見張るものがあり、独自の解釈やアイデアが次々と飛び出しました。
自分の夢を描こう
次のステップでは、白い紙に思い思いの夢を描く時間が設けられました。各自が大好きなことや目指す生活を自由に描くことで、自己表現の楽しさを体験しました。
- - ボルダリングを楽しむ自分
- - 好きな電車が走る情景
- - ハムスターに囲まれての生活
子供たちは自分の好きなものをカラフルなイラストで描き、楽しそうに作品を作り上げていきました。
メタバース美術館での展示
特に注目されたのは、子供たちが描いた作品がその場でメタバース美術館に展示されるというユニークな試みです。これにより、全国や世界中の人々が彼らの絵を鑑賞することが可能になります。
普段、メタバースでの生活を送る子供たちは、1.5次元の世界に展示された自分の作品を目にして大興奮。自分の作った作品が他の人々にも評価されるという経験は、彼らにとってかけがえのない思い出となったことでしょう。展示は12月いっぱい続けられる予定です。お子様の作品に興味がある方は、ぜひメタバース美術館を訪れてみてください。
メタバース美術館はこちらから
講師プロフィール
このワークショップを指導したのは、近藤亜希子氏。彼女は慶應義塾大学大学院でメディアデザインを学び、宝塚造形芸術大学院にて芸術学を修了しました。現在は大手企業でクリエイティブディレクターとしてデザインや企画に関わる傍ら、絵本作者としても幅広く活動しており、フィンランドの学校での読み聞かせ授業の経験も持つ多彩な人物です。
NIJINアカデミーのビジョン
『NIJINアカデミー』は、民間のオルタナティブスクールとして2023年9月に開校しました。全国35の都道府県から186名の不登校児が集い、心理的安全を重視した環境で学んでいます。このような取り組みを通じて、子供たちが希望を持ち、未来に向かって成長できる場を提供しています。実際、受講生の約90%が在籍校の出席認定を受けるなど、教育的な成果も挙げています。
NIJINアカデミーの詳細はこちら
教育界の新たな潮流を生み出すNIJINの取り組み、今後も注目です。