北九州市で進化するリハビリ支援
東京都世田谷区に本社を置く株式会社デジリハが、北九州市内で新しいリハビリ支援の取り組みを開始しました。このプロジェクトは、令和6年度の「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」に採択されたもので、イノベーション支援プログラムの一環として「市内企業協業」枠で推進されます。デジリハは、障害児者とその周囲の方々に向けて、可能性を引き出すリハビリDXツール「デジリハ」を開発・提供しており、より効果的なサポートを目指しています。
プロジェクトの概要
本プロジェクトでは、デジリハが誇るリハビリ用デジタルツールを活用し、地元の「学校法人 国際志学園」および「社会福祉法人 北九州市手をつなぐ育成会」と連携を図ります。この連携により、専門学校においてリハビリDX人材の育成を進め、実地研修を通じて次の3つの目標を掲げています。
1. 医療福祉現場に求められるデジタルツールの活用に関する基礎を習得します。
2. 現場での実践効果を検証するための評価分析のノウハウを習得します。
3. デジタルツールの企画や開発に関する視点を向上させます。
北九州市が掲げる「生活を楽しみ、自分らしく生きるために」というスローガンに寄与し、北九州市民の「Well-being」の向上にも貢献することを目指しています。
イノベーション支援プログラム について
北九州市の「市内企業協業」枠は、市内企業との共同作業を通じて、イノベーションを生み出し、市の経済成長や社会課題の解決に寄与することを目的としています。支援期間は最大2年間で、その間に最大800万円の支援が受けられます。このプロジェクトは「障害者が楽しくリハビリできる社会へ」をテーマに進んでいくとのことです。
デジリハの取り組み
デジリハは「リハビリを、アソビに」をビジョンに掲げ、誰もが体系的で根拠に基づいたリハビリを、高頻度で実施できる環境作りを行っています。2021年からサービスを提供し、すでに全国の約100の医療機関や特別支援学校に導入されています。また、専門的な人材不足を解決するため、2023年から「デジリハACADEMY」を通じて、課題解決型のワークショップを行っています。
今後は、リハビリに関するエビデンスを積極的に創出し、データを活用した評価アプリケーションの開発にも取り組む予定です。デジリハの使用データを蓄積することで、誰でも根拠に基づいたリハビリを実施できる社会の実現を目指しています。
会社概要
株式会社デジリハは、2021年に設立され、リハビリ支援の新たな形を模索しています。
今後、北九州市におけるデジリハの取り組みがどのように発展していくのか、注目が集まります。