ケイデンス新プロセッサ
2025-05-15 11:52:22

ケイデンスが発表した新プロセッサがAIアプリケーションを加速

ケイデンスの新しいAIプロセッサに迫る



ケイデンスは、2023年5月7日に発表したTensilica® NeuroEdge 130 AI Co-Processor(以下、NeuroEdge 130 AICP)が、様々な物理AIアプリケーションの処理能力を劇的に向上させることを明らかにしました。これは、自動車や消費者向け、さらには産業用機器においても利用されることを想定して設計されており、あらゆる種類のNPU(Neural Processing Unit)との相互運用性を持つことが特徴です。

NeuroEdge 130 AICPの特徴


Tensilica NeuroEdge 130 AICPは、過去の成功を収めたTensilica Vision DSPアーキテクチャを基に構築されており、面積を30%以上、消費電力を20%以上削減することが可能です。この高効率なプロセッサは、特にNPUの補完的な役割を担い、オートモーティブや産業機器において、エージェンティックAIおよびフィジカルAIネットワークの両方をエンドツーエンドで実行することができます。

性能と効率


NeuroEdge 130 AICPは、VLIWベースの構成可能なSIMDアーキテクチャを採用しており、これによって高性能と低消費電力を同時に実現しています。また、最適化された命令セットが用意されているため、NPUに特化しないタスクもスムーズに処理します。これにより、未知のAIワークロードや将来のAIタスクを効率良く扱うことが可能となります。

開発のサポート


この新しいプロセッサは、Cadence NeuroWeave™ Software Development Kit (SDK) によってサポートされています。これは、CadenceのすべてのAI IPで利用できる単一のSDKで、設計者はAIモデルを効率良くチューニングし、最適化、展開することができます。

業界の反響


Cambrian AI ResearchのKarl Freund氏は、AIの急速な進化に対応したプロセッサの必要性について言及し、NeuroEdge 130 AICPがそのニーズを満たすものであると評価しています。また、Edge AI and Vision AllianceのJeff Bier氏は、エッジAIに不可欠な柔軟性と効率を提供する点において、ケイデンスの継続的な革新を高く評価しています。

具体的なユースケース


具体的な応用場面として、自動運転車やロボティクス、ドローン、さらにはヘルスケア分野におけるAIアプリケーションが挙げられます。これらの分野では、NPUの計算能力を活かしながらも、より効率的な処理が求められています。NeuroEdge 130 AICPは、複数の先進事例において、所期の成果を上げていることが報告されています。

まとめ


Tensilica NeuroEdge 130 AICPは、ケイデンスが誇る新たなAIコプロセッサとして、物理AIアプリケーションの効率とパフォーマンスを大幅に向上させる商品です。このプロセッサは、製品の市場投入を加速し、さまざまなユースケースにおいて理想的なソリューションを提供することでしょう。現在、一般提供が開始されており、さらなる開発が期待されます。


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会社情報

会社名
⽇本ケイデンス・デザイン・システムズ社
住所
神奈川県横浜市港北区新横浜2-100-45 新横浜中央ビル 16階
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