発見型教材の効果
2019-03-29 00:00:03

360度写真を活用した新しい発見型教材の教育的効果とは

株式会社増進堂・受験研究社とリコーが共同で開発した発見型教材は、360度画像を使用して子どもの学びの動機づけを強化することを目的としています。実証授業は2019年に行われ、対象となるのは加藤学園暁秀初等学校の6年生36名。授業では、RICOH THETA Vで撮影した理科実験中の間違い探しの画像を用いて、学生たちは実験の中で行われた間違いを見つけ出し、正しい手法をアドバイスするという内容で行われました。

この授業はワークシートの記入とディスカッション形式で進行されました。生徒たちが自分自身の発見力を高めると同時に、クラスメイトと意見を交換することで異なる視点を学ぶことを目指していました。

授業終了後に実施されたアンケートの結果、学習の動機づけについては「再度受けたい」との回答が26名中31名に見られ、80.6%という高い割合に達しました。平均値は4.23という数値で、全体的にポジティブな結果を示しました。

また、学習観や学習方略観の変化についても注目されました。発見型教材を使用することで、学生たちの観察や実験に対する姿勢が従来型の方法とは異なる傾向を示し、自らの発見や判断が求められるタスクが学生に新たな学びの深さを提供していることが明らかになりました。特に、暗記や観察の方法には、それぞれ異なる重要性を持つことが認識され、学術的な研究テーマとしての可能性が示唆されました。

実証授業を受けた生徒たちからは、「今までで最も楽しい授業だった」との声や「画像を動かすことで新たな視点を見つけられた」という感想が寄せられました。彼らは、授業を通じて得た知識を将来の授業に生かしたいと考えているようです。

このように、新たな教材として開発された360度画像を用いた教材は、子どもたちの自主的な学びを促進する手段として、今後さらに普及が期待されます。

引き続き、教育分野における貢献を続け、360度の画像を活用した教材の普及に向けた様々な取り組みが求められるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社増進堂・受験研究社
住所
大阪府大阪市西区新町3-3-6 
電話番号

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