新たに登場した産業用PoEインジェクター「DEIJ-5GBTV3」
大阪を拠点とするダイヤトレンド株式会社は、2023年の7月24日に新しい産業用PoEインジェクター「DEIJ-5GBTV3」を発表しました。この製品は、 max 90Wの給電が可能であり、特に車載電源環境でも安定した動作が可能です。
PoE(Power over Ethernet)技術により、データ通信と電力供給が1本のLANケーブルで行えるため、従来の電源工事が不要になり、設置の手間が大幅に軽減されます。本インジェクターは、DC12Vから52Vまでの入力電圧に対応し、さらに-10%の電圧低下にも耐性があります。この設計により、不安定な車載電源環境でも信頼性の高い電力供給が実現されています。
PoEインジェクターの重要性と市場背景
最近の市場調査によると、PoEソリューションの需要は年々増加しており、IoT技術の普及に伴って各業界での活用が期待されています。中でも製造業、小売業、ヘルスケア、輸送業界などでのIoT機器の利用が進んでおり、これらの業界ではPoEインジェクターへの要望が高まっています。特に、車載機器や可搬型装置では、安定した給電が重要な課題となっています。
DEIJ-5GBTV3の特長
このインジェクターはIEEE802.3bt(PoE++)規格に準拠しており、90Wまでの電力供給が可能です。これにより、IPカメラや無線通信機器など、電力を多く消費するデバイスにも対応しています。
DC12Vで使用する際も、最低10.8Vまでの電圧低下に対応しており、信頼性の高い供給が実現されています。これにより車両や移動機器でも安心して使用できます。
-40℃から75℃の温度範囲で動作が可能で、厳しい環境下でも正常に機能します。可搬性と耐久性を備えた設計が魅力です。
垂直または壁面に簡単に取り付けられるDINレールマウントに対応しているため、設置場所に限らず自由な配置が可能です。
ファンがないため、静かな環境でも使用しても音が気になりません。これにより、オフィスや病院といった静音性が求められる環境にも適しています。
PoEのメリットと今後の展望
PoE技術の導入により、電源工事の必要がなくなるため、コスト削減や設置の簡便さが大幅に向上します。また、電源のない場所でも機器が設置できる自由度の高さも、新たな導入先を生み出しています。今後、ダイヤトレンド株式会社はこの「DEIJ-5GBTV3」に続く新製品を開発し、IoT化や工場のデジタルトランスフォーメーションを支援していく考えを示しています。
このように、「DEIJ-5GBTV3」は、産業用ネットワーク製品として新たな可能性を提供する製品となっています。興味のある方はぜひ、ダイヤトレンドのウェブサイトで詳細をチェックしてみてください。
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会社概要
ダイヤトレンド株式会社は1971年に設立された企業で、ネットワークソリューションを中心に、三菱電機製品の特約販売などを行っている信頼の会社です。
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ダイヤトレンド株式会社