音楽シーンが目まぐるしく変わる中、Penske Media Corporationが運営するBillboard JAPANは、2025年上半期のチャートを発表しました。注目すべきは、バンド「Mrs. GREEN APPLE」がこの期間中に史上初の3冠を達成したことです。彼らの楽曲が多くのリスナーに愛され、各種チャートで高評価を得たことは、音楽ファンにとって驚きと喜びをもたらしました。
トップに輝いた楽曲「ライラック」
Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」は、総合ソング・チャートのBillboard JAPAN Hot 100で首位に輝き、リリースからたった1ヶ月でこの地位を獲得しました。この楽曲は、リリースされた2024年4月12日からアニメ『忘却バッテリー』のオープニングテーマに起用され、上半期チャートの集計期間内で5回も首位に立つという驚異的なロングヒットを記録しました。
続く2位には、ロゼとブルーノ・マーズによる「APT.」が入り、洋楽として約11年半ぶりに1位を獲得。3位にはMrs. GREEN APPLEの別曲「ビターバカンス」が位置し、自身の楽曲がトップにデビューするという前例のない結果となりました。
アルバムチャートでも栄光を勝ち取る
総合アルバム・チャートで、Mrs. GREEN APPLEは5thアルバム『ANTENNA』を首位として掲げ、ストリーミング1位、ダウンロード7位と、各種データで圧倒的な強さを発揮しました。これに続いて、Snow Manのベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』や、SixTONESの『GOLD』がランクインしました。
アーティストランキングでの躍進
そして、アーティスト・チャートでのポイントを合算すると、やはりMrs. GREEN APPLEが首位に輝きました。彼らの楽曲は『ケセラセラ』や『ダーリン』など、総合ソングトップ100に20曲も送り込まれており、その人気の高さが伺えます。
グローバルな音楽の流れ
最近の音楽のトレンドとして、日本のアーティストが国際的な舞台で活躍する機会も増えています。特に、新設された国際音楽賞【MUSIC AWARDS JAPAN】の設立により、より多くの日本の楽曲が国際的に評価される契機が生まれました。上半期のGlobal Japan Songs Excl. Japanチャートでは、Creepy Nutsの「オトノケ」が首位に立ち、他のアーティストも名を連ねています。
アーティストからのメッセージ
Mrs. GREEN APPLEのメンバーは、この快挙についてそれぞれ喜びのコメントを寄せました。大森元貴さんは「多くの方に聴いていただけているということが本当に嬉しい」と語り、若井滉斗さんは「愛され続ける楽曲を目指して作っていきたい」と言葉を紡ぎました。藤澤涼架さんは、デビュー10周年を迎えるバンドの活動が評価されることに感謝の意を示しました。