B型肝炎給付金制度の現状と審査遅延の影響
弁護士法人AdIre法律事務所から発表された声明は、B型肝炎給付金制度の審査が著しく遅れ、被害を受けた方々に深刻な影響を与えていることを指摘しています。この制度は、国の過去の施策によって感染した方々への迅速かつ適切な救済を目的として設けられたものです。しかし、現在の運用実態は、審査の長期化により、被害者の健康や生活に大きな不利益をもたらしているのです。
緊急アンケートの結果
2023年8月8日に実施されたアンケートには、B型肝炎給付金を受け取った161名の方から回答が寄せられました。この調査結果は、制度による支援がどれほど切実であるかを示しています。
1.
医療費への依存
回答者の半数以上が給付金を医療費の補填に充てている事実が明らかになりました。中には、治療資金不足を解消するために新たに借入れを行わざるを得なかった方や、過去の医療費を返済し続けている方もいます。
2.
治療の延期
国の対応の遅れにより、必要な検査や治療を延期または中止せざるを得なくなった事例も複数報告されました。現実に、給付金が遅れることで被害者の治療機会が制約され、健康状態に悪影響を及ぼしています。
3.
症状の進行
アンケート回答者の中で約10%が申請中に症状が悪化したと報告し、これは審査が長期化することで健康被害が増加する可能性を示唆しています。
4.
審査期間の短縮要望
審査期間を短縮すべきとの意見は70%以上に上り、多くの方が「遅くとも1年以内には審査を終えてほしい」との切実な声を寄せています。
所見と国への要望
今回の調査は、数値以上に被害者の実情を浮き彫りにしており、制度の遅延がどれほど多くの人々に苦しみをもたらしているのかを再認識させられます。国が本来、救済すべき立場にある方々が、制度運用の遅延によって苦境に立たされている現状は深刻です。
そこで、弁護士法人AdIreは国に対し、次の措置を強く求めます。
審査は遅くとも1年以内に終えるべきです。
審査担当人員の増員等によって、方針の実現を図る必要があります。
審査の過程を透明化し、遅延理由を説明する義務があります。
結論
B型肝炎給付金制度は過去の施策により被害を受けた人たちを救済するための法律に基づくものであり、審査の遅延や長期化は治療機会を奪い、生活を困窮させ、さらには健康悪化をもたらしかねません。このような事態を看過することはできません。国への早急な対応を強く求め、当法人は正式な嘆願書の提出も検討しています。今後とも、被害者の声を届け、制度の改善を促進する活動を続けて参ります。