茨城高専とJX金属が結んだ新たな一歩
茨城工業高等専門学校(以下、茨城高専)とJX金属株式会社が、画期的なネーミングライツ契約を締結しました。この契約は、茨城高専の図書館棟にあるセミナー交流ルームに「JX金属つながる〜む」という愛称を付けるもので、2025年から2028年までの3年間にわたり運用されます。
ネーミングライツ契約の背景
この契約は、茨城高専にとって初の試みであり、高等専門学校では東日本での先駆けとも言えるものです。学校と企業が手を組むことで、教育環境の向上を目指すこの取り組みは、ひたちなか市とその周辺を含む地域にも大きな影響を与えることでしょう。
オープニングセレモニーの実施
2025年3月5日、オープニングセレモニーが開催され、茨城高専校長の鈴木秋弘氏とJX金属のひたちなか事務所長、久保木陽央氏がそれぞれ挨拶を行いました。両者は、未来のエンジニアを育成することへの熱い思いを語り、テープカットにより正式に「JX金属つながる〜む」の幕開けが宣言されました。
「つながる〜む」の意味と重要性
「JX金属つながる〜む」という新名称には、茨城高専、JX金属、そして施設を利用する皆さんとの「つながり」という深い意味が込められています。また、JX金属が半導体材料など先端素材の開発を手掛ける企業であることからも、この名称が選ばれました。施設内のサインには、同社のPR大使「カッパーくん」がデザインされ、半導体回路のモチーフも取り入れられています。これにより、視覚的にも未来志向の連携が表現されています。
教育環境の充実に向けた取り組み
茨城高専は創立以来、企業との連携を重視しており、その伝統を受け継いでいます。今回のネーミングライツ契約は、教育環境のさらなる充実を目的とし、企業からの支援によって最新の設備導入や実践的な学習機会を提供することで、学生が地域企業とより深く結びつくきっかけになればと思います。
JX金属は、日立鉱山をルーツとし、半導体材料の製造・開発や資源開発などをグローバルに展開している企業です。茨城高専が位置するひたちなか市にも新たな工場を建設中で、地域での発展や人材育成を重視しています。この契約を通じて、学生たちがJX金属について知る機会を増やし、未来のエンジニア育成に寄与したいと考えています。
今後の展望
茨城高専とJX金属は、今後も共に協力し、未来のエンジニア育成や地域社会への貢献に向けた取り組みを推進していきます。この歴史的契約が、茨城県内の発展に寄与することを期待しています。
茨城高専の教育理念
茨城高専は、21世紀型の教育を通じて、学生の知的好奇心を育むことを目指しています。科学技術や工学の社会への貢献を教育し、起業家精神を身につけた技術者を育成することで、次世代のリーダーを育てています。このように、茨城高専は従来の専門教育に加え、グローバルキャリア教育を重視し、技術者としての確固たる基盤を構築しています。
「JX金属つながる〜む」が、茨城高専の教育環境をより豊かにし、学生の成長をサポートする場となることを願っています。