データ分析のリーディングカンパニーであるJ.D. パワーは、国内初の電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)に関する保有体験調査を12月13日に発表します。この調査は、2021年から2024年の間に初度登録されたEVおよびPHEVの車両保有者を対象に行われ、保有体験やその満足度についての詳細な情報を収集します。
調査の目的
今回の「2024年日本EVエクスペリエンス(EVX)– オーナーシップ調査」は、日本市場におけるEVの普及状況や現状を把握することを目的としています。EVシフトが始まったばかりの段階で、どのようなユーザーがこれらの車両を保有しているのか、またその経験を通じてどのような評価や満足度を持っているのかを分析することで、EV市場の特徴や課題を理解し、普及を促進するための手掛かりを探ります。
EV保有者像と顧客体験の理解
調査では、EV保有者に対する評価やその使用実態、新たな購入検討から保有に至るまでの顧客体験が明らかにされます。これにより、EVやPHEV保有者の具体的な姿が浮かび上がります。特に、どのような要因がユーザーの満足度を高め、逆に不足している部分はどれかが分析されます。これによって、今後のEV市場に向けた商品開発やマーケティング戦略に役立つ情報が提供されるのです。
ブランド別・モデル別の評価を明確に
ユーザー体験に基づく評価を通じて、各ブランドやモデルが持つ特性や満足度も確認されます。EV保有者が実際に感じている使用感や利便性などを把握することで、ブランドに対する信頼度や評価が数値化されます。これにより、ユーザーがどのポイントで満足し、どの点で不満を抱いているのかも見えてきます。
EV普及に向けた手掛かりの特定
調査を通して特定された満足度に影響を与える要因は、製造元や関連業者が今後の施策に取り組む際の貴重な情報となります。特に、EVをより多くの人々に受け入れてもらうために重要なポイントを抽出し、その対策を模索します。ユーザーの今後の意向を理解することで、メーカーは顧客の期待に応える製品やサービスを提供することができるでしょう。
J.D. パワーの役割
J.D. パワーは1968年に設立され、自動車業界において幅広いデータと消費者インサイトをベースにした分析を行っています。国際的なリサーチ会社として、アメリカをはじめ、ヨーロッパ、アジア太平洋地域にわたるオフィスを持ち、クライアントのビジネスパフォーマンスを向上させるためのソリューションを提供しています。今回のEVに関する調査も、同社の広範なデータと分析能力を活かし、自動車業界の未来を明るく照らす一助となることでしょう。
この調査によって、EV市場が今後どうなっていくのか、その展望に大きな期待が寄せられています。