親の老後を考える
2022-02-08 11:00:14
親の老後を考える時期。早期の話し合いが未来を守る
日本が高齢化社会に突入する中、親の老後に対する関心は年々高まっています。実家に帰省して家族と過ごす機会が増え、親の様子を直接見ることで安心する反面、高齢の親を抱える子どもたちの多くが不安や心配を抱えているのも事実です。親の老後の生活環境や資金に関する問題、相続についてしっかりと語り合うことができているのでしょうか。
最近、みなとアセットマネジメント株式会社が行った調査によると、親の老後についての話し合いは、一定の割合で行われているものの、全く話し合いができていないという家庭も少なくありません。調査結果によれば、親との老後に関する話し合いが『しっかりとできている』(13.2%)や『多少はできている』(36.3%)と回答した家庭もある一方で、『全くできていない』(17.8%)というケースも目立ちます。これは、家族間のコミュニケーションスタイルや老後についてのデリケートな問題が影響しているのかもしれません。
具体的に、話し合いができている方はどのような内容を議論しているのでしょうか。最も多くの回答が寄せられた内容は『亡くなった際の葬儀について』(52.1%)、続いて『住まいについて』(48.3%)、『要介護者となった時の介護について』(46.9%)、『老後資金』(41.6%)と続きます。これらのテーマは、親の老後をスムーズに過ごすために必須の問題です。
また、意見の食い違いについても調査されています。住まいやお金、相続について現時点で食い違いが『あまりない』(57.4%)と感じる家庭も多いですが、意見の相違を認める回答も少なくなく、特に『一緒に暮らしたいが親は嫌がる』といった悩みや、相続についての意見の不一致が見受けられます。このような食い違いが、後に大きな問題を引き起こす可能性を孕んでいることを忘れてはなりません。
しかし、実際に親と話し合うことで不安や心配が軽減されたという声も多いです。調査によると、約7割の方が話し合いを通じて老後に対する不安が解消されたと答えています。具体的には『全て払拭できた』16.1%、『ある程度は払拭できた』54.7%という結果が示しています。
さらに、早いうちに話し合いをすることで、誤解も生じにくく、柔軟に改善策を講じることもできる点が挙げられます。例えば、年齢を重ねる中で体力的・精神的に変化が生じた時に、事前に相談しておくことで対応がスムーズになることでしょう。親が認知症にかかる可能性も考えると、早期の対話がより重要です。
残念ながら、認知症に関して話し合いができない理由としては『気を使ってしまい聞きづらいから』との回答が30.9%と最も多く、親を気遣いすぎるあまりに重要な話題から遠ざかってしまう様子がうかがえます。また、元気な親と話すこと自体が不安を感じさせる一因にもなっており、今後の生活について考えること自体を避けていることも見受けられます。
認知症の問題も重大で、調査では『認知症になったら家を売却できなくなる』ことをご存じない方が多い(70.4%)ことがわかりました。もしも認知症になってしまった場合、意志能力の欠如から不動産売却が困難になることもあります。逆に早期にリースバックを利用する手段を知ることで、住み慣れた場所に居続けながら資金調達を行うことが可能です。
リースバックは、不動産を売却してもそのまま住み続けられる方法です。生活環境を変えずに資金調達ができ、将来的には買い戻すことも可能です。老後の資金繰りをサポートする手段として、多くの選択肢が広がります。
親の老後を考えることは、家族全員の未来にかかわる大切なテーマです。住まいやお金、相続についてしっかりと話し合い、共に理想的な老後を築くための一歩を踏み出しましょう。それは親への感謝の声へと続いていくはずです。
会社情報
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みなとアセットマネジメント株式会社
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