新たなオーディオ評価の幕開け
Audio Precision社が発表した「Programmable Serial I/O」(PSIO)モジュールは、デジタルオーディオ評価の革命的な一歩です。この新しいモジュールは、特に低電圧ICに対応したデジタルオーディオ機器の評価を可能にし、業界のニーズに応えます。国内では、2023年8月下旬からコーンズテクノロジー株式会社を通じて販売が開始されます。
低電圧ICへの対応
PSIOモジュールは、特に近年増加中の低電圧ロジックICに対応するため、0.5Vから3.3Vのロジックレベルを100mV刻みで設定可能です。この機能により、スマートフォンやウェアラブル機器、バッテリー駆動機器に使われる低消費電力のICの検証が容易になります。また、I²SやTDMといったシリアルデジタルオーディオインターフェースを利用する機器向けに設計されているため、幅広いニーズに対応可能です。
DSP、DAC、ADCのサポート
Audio Precisionのゼネラルマネージャーであるダン・ナイテン氏は、PSIOモジュールについて「デジタル版スイスアーミーナイフ」と称し、DSP、CODEC、SoC、DAC、ADCなど、最新のICとのインターフェースを実現する可能性を強調しています。これにより、オーディオ機器のデバッグもスムーズに行えます。
主な特長
PSIOモジュールの特長は多岐にわたります。以下に主な機能を紹介します。
- - 信号品質の向上: DUT(Device Under Test)直近に配置できるリモートプローブを採用し、配線長を短縮。これにより波形の乱れやタイミングずれを低減できます。
- - 柔軟なロジック電圧設定: 電圧を0.5Vから3.3Vまで100mV刻みで設定できるため、さまざまな低消費電力ICに対応しています。
- - 高速動作のサポート: 最大768kHz/55.296MHzのサンプルレートに対応し、高解像度のマルチチャネルオーディオシステムの検証が可能です。
- - 柔軟なシリアルオーディオ設定: チャネル数やワード長、クロック関係、データ形式を自由に設定でき、多様なオーディオ仕様に対応。
- - デバッグツール装備: LED表示、モニター出力、ジッタ生成・解析機能を搭載し、クロック品質やタイミングを迅速に確認可能。
DSIOとの比較
PSIOモジュールは既存のDSIOモジュールの後継製品であり、2026年内はDSIOの取り扱いを継続しますが、将来的にはPSIOが主流となっていく見込みです。レガシーなDSIOとの比較も行えるため、移行がスムーズに進むことでしょう。
コーンズテクノロジー株式会社の役割
コーンズテクノロジー株式会社は、日本国内でAudio Precision社の総代理店としてこのPSIOモジュールを販売します。長年の経験と信頼に基づいたサービスを提供し続ける同社は、オーディオ機器業界に革新をもたらすことを目指しています。
将来的なオーディオ技術の進化に向けて、PSIOモジュールは注目の製品であり、多くのエンジニアや開発者に活用されることでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。