エルサレム紛争の源流
2024-07-05 11:59:42

パレスチナ紛争の根源に迫る!2000人以上の証言から描くイスラエル建国秘話

2000人以上の証言が語る、イスラエル建国の真実



「パレスチナ問題」は、現代世界でも最も複雑で解決困難な問題の一つです。常に緊張状態が続くこの地域ですが、その対立の根源にあるのは、イスラエル建国という歴史的出来事。本書は、そのイスラエル建国前後の激動の時代を、2,000人以上の当事者の証言をもとに克明に描き出したノンフィクション作品です。

著者は、世界的に有名なノンフィクション作家コンビ、ラリー・コリンズとドミニク・ラピエール。彼らは、1965年に発表した『パリは燃えているか?』で世界的な評価を得ています。本書では、1947年11月29日のパレスチナ分割決議からイスラエル建国、第一次中東戦争の停戦までの約半年間に焦点を当て、当時のエルサレムの様子を、まるで目の前で見ているかのように鮮やかに描写しています。

本書が他のパレスチナ問題に関する書籍と大きく異なる点は、アラブとユダヤの両方の視点から事件を描いている点です。当時の緊張感、恐怖、そして希望が、それぞれの立場の人々の言葉を通して伝わってきます。特に印象的なのは、エルサレムの大法官ハジ・アミンやユダヤ人軍事組織ハガナのリーダー、ベン・グリオンといったキーパーソンたちの証言です。彼らの言葉からは、当時の状況がよりリアルに伝わってきます。

本書は、単なる歴史書ではありません。戦争の悲劇、人間の苦しみ、そして希望が、生き生きとした言葉で描かれているため、読者自身の心を揺さぶる力を持った作品です。パレスチナ問題を深く理解したい、あるいは国際政治に興味がある方は必読です。

現代のパレスチナ情勢を考えるための重要な一冊



本書は、単に歴史を振り返るだけでなく、現代のパレスチナ問題を考えるための重要な示唆を与えてくれます。イスラエル建国後の約70年、パレスチナ問題は、多くの戦争と紛争を生み出してきました。本書は、その根本原因を理解するための、貴重な資料となります。

現在も続くパレスチナ問題を解決するためには、歴史を正しく理解することが不可欠です。本書は、そのための重要な第一歩となるでしょう。

本書のポイント



アラブとユダヤ、双方の視点から描かれた、臨場感あふれる戦争の記録
2,000人以上の当事者の証言をもとに、当時の様子が克明に描写されている
パレスチナ問題を理解するための、重要な視点と教訓を提供する
毎日新聞元エルサレム支局長 大治朋子氏、政治学者・日本女子大学教授 臼杵陽氏による解説を収録


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