親子で富岡町の魅力を体感する「富岡町の今を知るツアー」
福島県富岡町で、親子が参加できる特別なツアーが2025年8月16日(土)から3日間にわたって開催されます。このツアーは、地域の復興の現状を知り、風評被害を払拭することを目的にしています。東京から参加する6組の親子、合計12人が富岡町の魅力に触れる貴重な機会です。
ツアーの目的と内容
この「富岡町の今を知るツアー」は、2011年の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故からの復興の歩みを感じてもらうことを目的としています。具体的な体験内容として、海でのヒラメ釣り、料理教室、地域の特産品を楽しむ食事会、そして食品の安全性を学べる講座など、多彩なプログラムが用意されています。
参加者は初日、東京駅から出発し、富岡町到着後、「小浜風童太鼓」の体験や「とみおかアーカイブミュージアム」の見学を行います。2日目は、漁港でのヒラメ釣りを体験し、その後、食品検査所にて放射性物質検査の見学や、ヒラメのさばき方を学ぶ料理教室が予定されています。夕食会ではヒラメをふんだんに使ったフルコースを楽しみ、三日目にはボランティア体験や農家訪問を通じて、地域の復興への取り組みについても学ぶことができます。
富岡町の現状
富岡町は、震災の影響で一時避難を余儀なくされましたが、2017年には避難指示が一部解除され、23年には特定復興再生拠点区域の指示も解除。現在では、町の93%で居住が可能になりました。町はブドウやタマネギ、パッションフルーツなどの特産品の栽培に取り組み、また、富岡漁港も再開し、ヒラメ釣りのスポットとして人気を集めています。地元の釣り船「長栄丸」は、大物ヒラメが釣れることで知られ、その魅力が広がっています。
参加者の役割
参加者は、ツアーで学んだことや体験したことをSNSで発信することが求められています。これにより富岡町の魅力を多くの人に伝え、地域振興につなげる狙いがあります。参加者は、復興の現場に触れ、直接的な体験を通じて、地域への理解を深めます。
今後の展望
豊かな海と自然に囲まれた富岡町は、復興に向けた取り組みを続けています。新たに開店した「とみおかワイナリー」では、地元のワインを楽しむことができ、観光地としても注目されています。地域の特産品が育まれる中で、参加者たちはその一端を身をもって体感できるチャンスです。ツアーを通して、富岡町のより良い未来を一緒に築いていく意義を感じてほしいと思います。