弥生がアラームボックスを子会社化し、スモールビジネス支援を強化
2023年、弥生株式会社は与信管理に特化したDXサービスを展開するアラームボックスの過半数の株式を取得し、グループ会社として迎え入れる決定をしました。これにより、弥生のFinTechサービスが強化され、中小企業向けの金融支援の拡充が期待されています。
弥生のミッションと成長
弥生は「中小企業を元気にすることで、日本の好循環をつくる」という強いミッションを持ち、業務効率化を促進する様々なサービスを展開しています。その中で、業務ソフトウェア「弥生シリーズ」は、350万ユーザーを持つ大変な実績を誇ります。また、スモールビジネスの資金繰り改善をサポートするFinTechサービスも好評です。
アラームボックスの強み
アラームボックスは2016年に設立され、AIを活用した与信管理クラウドサービスを提供しています。「すべての企業取引に安心を」という理念のもと、与信判断から売掛保証まで一貫したサービスを展開することで、企業間の取引の安全性を高めています。特に、中小企業向けの与信評価を行うデータベース整備が独自の強みです。
今回の提携により、弥生が持つ定量データと、アラームボックスが持つ定性データを組み合わせることが可能になります。これによりより正確な与信モデルの構築が期待でき、中小企業にとって有益な情報の提供が実現します。
技術とノウハウの融合
今後、弥生はアラームボックスの技術を活用し、新たなスモールビジネス向けサービスのOEM開発や共同プロダクト開発に取り組む予定です。グループ化によって、弥生は自社の与信力を一層強化し、より多くのユーザーにサービスを提供できるようになります。
スモールビジネスでは、取引先の倒産や支払いの遅延は致命的な影響を与えるため、これらのリスクを未然に防ぐことが、両社の重要なミッションとなります。そのため、安心して経営が行える環境を整えることが極めて重要です。
代表者のメッセージ
弥生の代表、武藤健一郎氏は、新たにアラームボックスを仲間に迎えることに喜びを示し今回の連携が顧客にとってプラスになると信じています。一方、アラームボックスのCEO、武田浩和氏もこの連携を光栄とし、より多くの顧客に安心を提供することを目指しています。
これからの展望
弥生は、これまでに蓄積したデータとAI技術を駆使し、スモールビジネスを支える存在となることを目指しています。アラームボックスとの協力によって、日本国内の経済の活性化にも寄与していく所存です。両社が互いの強みを活かすことで、中小企業の経営環境がより良いものとなるでしょう。アラームボックスの提供するサービスも、従来通り変わらず利用可能です。