新刊紹介:『韓国語セカイを生きる』
近年、韓国語を学ぶ人々の数が急増しています。この流れの中で、AI翻訳技術の進展も著しく、日常生活や仕事における言語の使い方が大きく変わりつつあります。そんな中で発表された新書『韓国語セカイを生きる』では、さまざまな分野で韓国語を活用している12人のプロフェッショナルたちが、自らの経験を語ります。
巻頭からの魅力
この本は、単に韓国語を学ぶための教科書ではありません。登場するのは、外交官、映画字幕翻訳家、記者、翻訳者、言語学者など、各界で活躍する方々です。それぞれの職業における韓国語の実践例や、成長の過程を具体的に掘り下げていきます。特に、AI翻訳が発展する中で「ヒトが外国語を使って働く」ということの意味を再評価する重要性が強調されています。
理論と実践の結びつき
各章では、実際のエピソードを通して学べることが多く、例えば外交官がどのように日々の業務で韓国語を使っているか、映画翻訳者が作品をどのように解釈し、言葉に変えているかについても触れられています。さらに、新聞や雑誌の特派員として現地に住む記者の体験談など、実際に働く中での言語の使い方がリアルに描かれています。これにより、読者は韓国語学習への新たなモチベーションと実践的な視点を得ることができるでしょう。
韓国語セカイの広がり
さらに、各専門家が好む韓国語や学习方法についても触れられており、個々の視点から見た「韓国語セカイ」の多様性が際立っています。韓国語を使ってどのように働くか、そしてその過程での挑戦や喜びについて知ることで、これから韓国語を学びたい人たちにとっては、道標ともなる一冊です。
読者へのメッセージ
最後に、本書では「学習者のためのキーワード索引」が掲載されており、自分の興味やニーズに合わせて学習を進める手助けとなります。「好き」「不安」「おもしろい」「経験する」など、リアルな感情をキーワードに選ぶことで、読者は自身のフィルターを通して情報を得ることができます。中級以上をめざす学習者にとって、多くの知見と応援の言葉が詰まったこの本は、学びの旅をより豊かにしてくれることでしょう。
書誌情報
本書は、2024年7月6日に株式会社朝日出版社から発売されます。定価は2,640円(税込)で、272ページの内容となっています。興味のある方は、ぜひ書店で手に取ってみてください。
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