外国人子どもの日本語教育を実現する新コミュニティ「FOR+ゼミ」始動

新たな日本語指導者育成コミュニティ「FOR+ゼミ」の紹介

外国の子どもたちに中国語を教える新しい取り組みとして、認定NPO法人プラス・エデュケートが「FOR+ゼミ」を始めました。このコミュニティは、日本語教育において指導者を育成するために設立され、さまざまな支援を提供します。

日本語指導の現状

令和5年度の文部科学省の調査によると、日本語指導を必要とする児童生徒は全国で69,123人に達し、これは過去10年間で約2倍に増えています。この増加は、外国からの留学生だけでなく、その家族に起因するものです。多くの子どもが、日本の公教育が日本語で行われているために学業に支障をきたすケースが多く見られます。

特に、小学校での教育は言語を主軸に組まれているため、日本語能力が欠如している子どもたちは、低い進学率を強いられています。進学しても、高等教育において脱落する率は高く、問題の解決が急務です。日本語指導の担い手の大半が非常勤またはボランティアであり、技術的な知識や経験に欠けるケースも少なくありません。

「FOR+ゼミ」の取り組み

「FOR+ゼミ」では独自のメソッドを使用し、実践的な指導者育成を行います。コミュニティの特徴として「理解」「実践」「フィードバック」の3つの軸があります。具体的には、教え方動画や教材の提供、ワークショップ、悩み相談会などを通じて参加者を支援します。

教材とセミナーの充実

このプログラムでは、子どもたちの日本語習得をサポートするオリジナル教材や確認テストを用意しており、デジタル版と冊子版の両方で提供されます。また、日本語教育に関する様々な知識を深めるためのセミナーや相談会も開催し、参加者が直面する課題に対して専門家からアドバイスを受けられる場を設けています。

継続的な成長を促す

また、フィードバックを通じて自らの指導方法を見つめ直す機会を提供することにより、より良い教育を身につけていくことを目指しています。このように、単発の研修ではなくコミュニティを通して仲間の支援を受けながら成長できるという点が大きな特長です。

プラス・エデュケートの実績

プラス・エデュケートは、過去15年間で1,500人以上の子どもたちを指導してきた実績を持ち、その中で培ったノウハウを「FOR+ゼミ」に活かしています。これまでのトライ＆エラーを基にしたメソッドは、ゼロから日本語を学ぶ子どもたちに対応したもので、日本語教育に対する理解を深め、子どもたちの力を引き出す手法として評価されています。

参加者募集に関するお知らせ

「FOR+ゼミ」は2024年10月27日に説明会を開催することが決まりました。オンラインでの開催となり、参加者は先着50名まで。これは、子どもを教える指導者や教師を目指す方々に向けた内容で、参加費は無料です。興味のある方はぜひお申し込みをお待ちしています！

結論

「FOR+ゼミ」は、日本語教育の現場で求められる実践的なスキルを持った指導者を増やすための取り組みです。日本語教育が必要な子どもたちの教育の質を向上させ、日本での生活をより良いものにするために、ぜひこの機会に参加してみてはいかがでしょうか。未来を担う子どもたちのために、質の高い教育が求められています。