旧日本海軍の15m内火艇『月島の青い船』に関する調査報告
先日、一般財団法人群青財団は、東京都中央区に位置する「月島の青い船」こと旧日本海軍の15m内火艇に関する調査結果を明らかにしました。この調査は、同財団と株式会社KDCホールディングスとの共同によるもので、船体の詳細解析を通してその歴史的な正体が確認されました。
調査の背景
調査の契機は、昨年11月に船体が降雨によって接底したことに基づいています。このような状況を受け、群青財団は、安全な保存に関する情報を集める必要性を感じ、詳細な調査を実施しました。
調査方法
調査では、まず全長および全幅などの寸法を測定し、3Dフォトグラメトリ技術を用いた撮影やGoProを用いた水中調査を行いました。また、元所有者である金子元弘氏からも直接証言を受け、歴史を深く掘り下げる手助けとして活用しました。さらに、艦船研究家である塚本英樹氏から提供された公式図面に基づき、重点的に調査地点を設定し、潜水調査を進めました。
調査結果
調査報告によると、本艇の寸法は旧日本海軍の15m内火艇の公式図面とほぼ一致しており、また、潜水調査では船底に艦載用の吊り下げフックが残存していることが確認されました。これにより、「月島の青い船」が旧海軍で使用されていたことが明確になり、船体が軍艦の装載艇であったことも立証されました。
研究結果は令和8年5月23日(土)21時から、特別に設けられたYouTubeチャンネル「群青財団通信」にて発表される予定です。詳細な報告とともに、この船が持つ歴史的重要性が語られることでしょう。
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今後の展望
当財団会長の原知崇氏と海事調査部の理事である池田遼太氏は、中央区議会議員の青木かの氏と共に中央区副区長の吉田不曇氏に訪問し、調査結果について説明を行いました。吉田副区長は「この船が80年以上も存続していることは、歴史がこの船を保持すべきというメッセージと受け取れる」と述べ、本艇の重要性に対する共通認識を深めました。群青財団は今後、さらなる歴史的事実の検証と共に、本艇の保存および活用に向けた方針を検討していく意向を示しています。
関係者のコメント
海事調査部の理事である池田遼太氏は、「この調査の成果は、旧日本海軍の遺産が東京都内に現存しているという点で非常に価値があります。財団としても本イベントをきっかけに、さらに多くの来歴調査を進め、日本の近代海事史の研究に寄与していきたい」との意向を述べています。
今後も、月島の青い船の歴史的価値を探る活動に目が離せません。