新たなデータ保護のかたち
株式会社ZenmuTech(ゼンムテック)は、データ保護に革新をもたらす新たな技術の開発に着手しました。それが、スマートリングを活用した秘密分散ファイルの保管方法です。この技術は、データの暗号化と分散管理を可能にする「秘密分散技術」に基づいており、特にPC利用時のセキュリティと利便性を向上させることを目的としています。
背景
従来、企業や個人はデータの保護のために、PC内にデータを保存し、それをクラウドやスマートフォンに分散して管理する方法が主流でした。しかし、PCに依存しすぎるこのアプローチにはリスクが伴います。PC内にはデータが残り、特にオンライン状態ではハッキングなどの脅威にさらされています。それに対抗するために、ZenmuTechが導入したのが「ZENMU Virtual Drive(ZVD)」です。ZVDはPC内のデータを無意味化し、サポートされるデバイス(クラウドやスマートフォン)と分散管理をすることで、さらなる安全性を実現しています。
スマートリングの導入
スマートリングは、オフラインストレージとしての新たな可能性を秘めています。USBメモリーやスマートフォンでは、置忘れや盗難のリスクがありますが、スマートリングは身に着けるデバイスなのでそのリスクが大幅に減少します。これにより、企業内でのスマートフォン使用が制限されている場合でも、秘密分散ファイルの保管先としての適用が期待されています。
新技術により、スマートリングとPCはBluetoothで接続し、設定時にペアリングしたデバイスのみがアクセス可能になります。これにより、使用していない時にはデータを自動的に遮断することができ、セキュリティを維持することができます。
利用シーン
具体的な利用方法の一例を挙げると、会社員のAさんの場合、オフィスに到着するとPCが自動でロック解除されます。しかし、ランチで席を離れると、Bluetooth接続が切れ、PCは自動的にロックされます。さらに、スマートリングの電源をオフにすれば、この瞬間にファイルも利用不可になり、出張先や公共交通機関の中でも安全な業務継続が可能です。
今後の展望
スマートリングは、健康管理やキャッシュレス決済、従業員認証など多様な機能を持ち、企業においても広く導入されています。ZenmuTechとの連携により、これからは「認証」「データ保護」「アクセス管理」という三つの機能を兼ね備えた統合的なセキュリティデバイスとしての利用が期待されます。
パートナー企業の声
ZenmuTechの提携先からも期待の声が寄せられています。株式会社SOXAIの代表である渡邉達彦さんは、健康管理とデータ保護の両側面を兼ね備えた新しいスマートリングの登場に期待を寄せています。また、GlowSafarのCEO小林大介さんも、ZenmuTechのスマートリングとの組み合わせがもたらす利便性に大きな意義を感じています。
ZenmuTechについて
ZenmuTechは、データ保護を目的とした秘密分散技術の提供を行っています。設立以来、多くの企業にこの革新的なソリューションを提供しており、今後もデータの安全性を高める新技術の開発を進めていく予定です。未来のデータ保護を担うこの新技術に、ぜひご期待ください。