日本アルコンが新たに公開した啓発コンテンツ
日本アルコン株式会社は、9月10日の「コンタクトレンズの日」に向けて、デジタル眼精疲労と未矯正乱視に関する啓発イラストコンテンツを発表しました。このコンテンツは、現代の視環境の変化が目に与える影響を理解し、健康的な視力を維持するためのものです。
デジタル眼精疲労が増加している現代
最近では、スマートフォンやパソコンといったデジタル機器の利用が普及し、これに伴って「デジタル眼精疲労」を抱える人々が増えています。具体的な症状には、目の疲れや痛み、乾燥感、視力の低下、さらには頭痛や肩こりなども含まれます。2023年には、日本国内で2,000万人以上がコンタクトレンズを使用していると推計されており、特に12歳から59歳の若年層においては約3人に1人がコンタクトを装用しているといいます。
また、スマートフォン利用時間は1日約5時間、オフィスワーカーは平均8時間パソコンを使っていることから、このデジタル環境の変化が直接的に目の健康に影響を及ぼしていることが明らかになっています。これらの使用時間の長さは、瞬目回数を減少させる要因となり、結果として涙液の不安定を招いてしまいます。
未矯正乱視が引き起こす眼精疲労
さらに、日本アルコンが注目しているのは未矯正の乱視による影響です。実は、未矯正の乱視があると、さらにデジタル眼精疲労を悪化させることが示されています。NLMS(
ノンリフレッシブル角膜表面)を持つ人が47%に達するものの、実際に乱視用ソフトコンタクトレンズを使用しているのはわずか14%。このように、多くの人が未矯正の乱視を抱えているにもかかわらず、適切な補正を行っていないことが示されています。
乱視がある場合、読書速度が落ちたり、目の不快感が強まることが研究によって確認されています。目疲れを感じ始めたら、まず自身の視力の状態を見直す必要があります。
乱視用コンタクトレンズでの改善
乱視用コンタクトレンズを装用しているユーザーは、目の疲れ軽減や視界のクリアさを実感しており、デジタル眼精疲労の解消につながるとされています。調査によると、乱視用レンズの浸透率はまだ14%と低く、ユーザーの中には「既存のレンズで十分」と感じている方も多いのが現状です。
日本アルコンでは、乱視の影響やその治療法についての啓発に力を入れています。特に、目の疲れや肩こりなどの症状がある方には、積極的に眼科を受診することを推奨しています。自宅でできるセルフチェックツールも用意しており、自分が乱視かもしれないと感じたらすぐに確認できるようになっています。
まとめ
視力の健康を維持するためには、デジタル環境に合わせた適切な対策が求められます。日本アルコンの新しい啓発コンテンツは、デジタル眼精疲労や乱視の関係について考えるきっかけを提供してくれるものです。目の健康を守るために、ぜひ一度チェックしてみてください。詳しくはアルコンの公式サイトをご覧ください。