日本の呪術・呪法を捉えた大著『呪術・呪法事典』
日本に伝わる呪術と呪法の全容が明らかにされるこの本は、日本の神道や仏教、陰陽道を中心に構成され、実際に行われてきた多様な宗教儀式や呪術を解説しています。著者は藤巻一保氏。彼は、宗教研究家としての豊富な知識を元に、様々な宗教の思想や文化を扱ってきたことで知られています。この本は、536ページにわたり、密教や神道、陰陽道、修験道、さらには日蓮宗や浄土宗、禅宗まで、広範囲な呪法とその特徴を網羅しています。
この事典の特徴は、呪いの種類や目的に基づいて章が分かれており、読者は自分の興味に沿った内容を容易に探せる点です。呪法は人々の悩みや願いに応じて構成されており、必要な知識を持つことで、実際に役立つ効果を実感することができるでしょう。
目次に沿った内容の探求
本書の目次は非常に充実しており、序章では「呪法とは何か」という基礎的な知識から始まり、続いて三大要素や十八道立て修法、具体的な呪法の一覧が展開されます。特に興味深いのは、調伏・魔除けの呪法に関する章で、六字経法や千手観音法、さらには不動明王の邪気加持など、古来からの技術が紹介されています。
また、死者召喚や穢払い、縁切りと縁結び、財福を引き寄せる呪法に関しても詳しく解説されており、それぞれが持つ深い意義について理解を深めることができます。嘗て、こうした呪術は人々の生活や信仰に密接に結びついており、その実践に伴う倫理や心理も考慮されている点が特徴です。
著者の藤巻一保氏について
藤巻一保氏は1952年に北海道で生まれ、中央大学文学部を卒業後、編集者を経て、宗教を中心とした歴史や思想、文化に関する著述活動を行っています。彼の専門分野は東洋の神秘思想や現代における新宗教の動きに関するもので、多くの著作を有し、学問的な視点からも評価されています。.
結論
この『呪術・呪法事典』は、日本の秘儀や神秘的な宗教的実践に興味がある人にとって、魅力的な参考書となることでしょう。538ページにもわたる情報量は圧巻であり、単なる呪術に留まらず、背景にある文化や歴史も理解できる貴重な一冊です。2026年1月15日の発売を心待ちにしている方も多いでしょう。興味のある方は、是非手に取ってみてください。