医療現場に新しい風を吹き込む「診療アシスタント」
医療法人社団やまとが発表した新しい取り組み、「診療アシスタント」は、地域医療において不足している医師や看護師の支援を目的としています。2013年の開業以来、やまとは「診療アシスタント」を導入し、持続可能な診療所運営を実現してきました。
「診療アシスタント」とは?
「診療アシスタント」は、医療資格を持たずとも行える業務を担う職種で、医師や看護師のサポートを行います。この役割は、例えば、訪問診療日のルート調整や物品管理、カルテの入力代行など多岐にわたります。特に地域医療では、医療従事者不足が深刻な問題となっているため、この職種の存在は重要です。
業務内容と育成の流れ
やまとでは、診療アシスタントが果たす役割を明確にし、その育成に向けたラダーやシラバスといったツールを活用しています。この育成システムは、アシスタントが仲間と協力し、診療の質及び量を向上させる一環となっています。具体的には、薬の服用状況や患者のサービス介入情報の収集、家族とのコミュニケーションなどを円滑に進める役割も担っています。
医師とアシスタントの関係性
診療アシスタントに対する医師の感想も興味深いもので、彼らはアシスタントの存在が診療チーム全体の推進力になっていると感じています。この職種が導入されることで、医師はより専門的な診療に専念できる時間が増えるため、結果的に患者に対する診療の質が向上します。
地域医療への貢献
「診療アシスタント」の取り組みは、医療従事者の働き方改革を進める力にもなり得ます。看護師の採用が困難な現状や、診療所内でのタスクシフトがうまくいかない場合、アシスタントの育成は課題解決の糸口となるでしょう。
新職種の導入は、地方の雇用創出にも寄与します。このように、多方面に効果をもたらす「診療アシスタント」の取り組みは、今後の医療現場での運営モデルの一つとして注目されるべきです。
書籍情報
この取り組みを詳しく知りたい方には、やまとが発行した「やまと在宅診療所の組織デザインと人材育成 「診療アシスタント」と創るチーム医療の新しいかたち」がおすすめです。興味を持たれた方は、ぜひ書籍を手に取ってみてください。
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また、「診療アシスタント」のプロジェクト特設ページもぜひご覧ください。
診療アシスタントプロジェクト特設ページ