仙台市は2023年10月25日、介護・福祉領域に特化した有償ボランティアのマッチングプラットフォーム「スケッター」を運営する株式会社プラスロボと連携協定を締結しました。この取り組みは、地域の福祉を支える新たな「互助インフラ」を構築することを目的としており、市民や多様な地域人材が積極的に関わることで、介護人材の拡充を目指します。
「スケッター」は2019年にリリースされ、地域住民が自分の「すきま時間」を活用して福祉活動に参加できるプラットフォームです。身体介助ができなくても、さまざまな形で福祉に関与できるという柔軟性が特徴です。導入から現在まで約6000名が登録しており、そのうち約70%が介護福祉に初めて関わる異業種出身者で構成されています。
彼らは学生や若年層、さらには60〜70代のアクティブシニアまで幅広い世代であり、これまで福祉に関心を抱きながらも踏み出せなかった層を新たに惹きつけています。この協定は、仙台市においても福祉の担い手を増やす大きな一歩となるでしょう。
仙台市とスケッターの連携により、市内の介護事業所はスケッターのサービスを試験的に利用できるようになり、市民への有償ボランティア活動の広まりが促進されます。この取り組みにより、市内の介護人材が増え、地域の福祉をより一層充実させることが期待されます。
本協定は、政令指定都市との連携の中での第二例目であり、福岡県北九州市に続く形での進展となります。今後も仙台市は、スケッターを活用しながら地域の福祉を支える新しい仕組みを築いていくことを目指していくでしょう。
このように、全国の地域でボランティア活動への参加が求められている中で、仙台市は新たなモデルケースとして注目されます。今後のスケッターの活動から目が離せません。地域住民が参加しやすく、かつ福祉を身近に感じられる社会が実現することを期待しています。