QDビジョン社の新認定
2015-01-27 15:43:30

QDビジョン社、欧州委員会からの認定を受けて量子ドット技術の新たな一歩

QDビジョン社、量子ドット技術の未来に向けた新たな一歩



QDビジョン社(QD Vision, Inc.)は、2015年1月26日、欧州委員会から重要な認定を受けたことを発表しました。この決定により、同社の「COLOR IQ」量子ドット技術が環境に配慮したシステムとして認められ、EUの特定有害物質使用制限指令(RoHS 2)において適用除外を受けることが決まりました。これは、QDビジョン社が市場において持つ重要な位置づけを強化する大きなチャンスとなります。

欧州委員会の公式指令は、量子ドット技術を用いた色変換LEDがエネルギー効率や発色性能において多くの利点を持っていることを強調しました。さらに、量子ドットは今後の照明分野への導入が期待されており、その使用が環境にも良い影響を与えると述べています。

欧州委員会は、ディスプレイや照明用途で用いるカドミウムベースの量子ドットについて、2018年6月30日までの適用除外を許可する意向を示しています。これは、QDビジョン社の技術が環境負荷が低く、持続可能なものであると認識された結果です。

タッチ・ディスプレイ・リサーチ社のCEO、ジェニファー・コールグローブ博士は、「今回のEUの決定は、QDビジョン社が市場での地位を強化する道を切り開くもの」と語り、2025年にはこの市場が106億ドルに成長すると予想しています。彼女は、量子ドット技術がLCDにおける最も革新的な技術だと強調しています。

QDビジョン社の共同設立者でCTOのセス・コー=サリバンは、「RoHS適用除外の決定は、私たちが科学的知見と市場実績の両面から証明してきたことを再確認するものです。この技術は製造面でも環境面でも安全性が高いだけでなく、消費者にとっても安心して使えるものです」と述べています。彼は、カドミウムベースの量子ドットがエネルギー効率や色品質、信頼性に優れた仕様を実現することを強調しました。

さらに、QDビジョン社は、米国連邦環境保護局(EPA)から2014年に大統領グリーン化学チャレンジ賞を受賞しています。この受賞は、同社の環境への取り組みが評価された結果であり、グリーン製造の分野でのトップ企業としての地位を確立しています。

QDビジョン社は、QLED(量子ドット発光ダイオード)ディスプレイに用いられる量子ドット技術のリーダー企業で、独自のCOLOR IQ™技術を駆使して全色域を実現するディスプレイ業界におけるソリューションを提供しています。設立以来、同社は数多くのベンチャーキャピタルから7500万ドル以上の資金を調達し、現在は米国マサチューセッツ州レキシントンに本社を構えています。

これらの成果は、QDビジョン社が今後のディスプレイ技術の進化において重要な役割を果たすことを示唆しています。環境にやさしい製品開発と市場での競争力を両立させる彼らの取り組みは、今後ますます注目されることでしょう。

会社情報

会社名
QD ビジョン社
住所
東京都渋谷区渋谷3-15-4モノステップビル4F
電話番号

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