自由なファッション
2025-02-04 10:23:24

インクルーシブファッション『キルキセキ』の誕生とその魅力

「ファッションの自由を求めて」



最近、介護や障がいの有無に関係なく、全ての人がファッションを楽しむことができる「インクルーシブファッション」が注目されています。そんな中、広島市安芸区に本社を構える介護用衣類製造販売企業「こうのふく」が、新たに立ち上げたファッションブランド『キルキセキ』が話題を呼んでいます。このブランドは、年齢や性別、体型、さらには障がいの有無にかかわらず、誰でも自由に着られるデザインを追求しています。

『キルキセキ』誕生の背景



『こうのふく』は、代表の中藤友栄氏が家族の介護経験からファッションの必要性を痛感し、2018年に設立されました。介護が必要な方々が「おしゃれをしたい」と考える声に耳を傾ける中で、現状のアパレル市場には介護に適したファッションが少ないという問題に直面しました。そこで、介護服に特化しつつも、一般のファッション市場でも通用するスタイリッシュなデザインを提供することに取り組むことにしたのです。

カスタムオーダーの導入



『キルキセキ』の最大の特徴は、カスタムオーダーが可能で、着る人の運動機能や生活スタイルに合わせたデザイン変更を実現している点です。具体的には、ボタン留めが難しい方向けにマグネットボタンへの変更や、点滴中でも着替えやすいように袖の開閉が可能です。また、受注後わずか7~14日で出荷できるシステムも整えており、利便性にも配慮しています。

洗練された素材とデザイン



使用されているのは、兵庫県播州織の上質なダブルガーゼ生地。中藤氏は「全ての人がファッションを楽しんで自己肯定感を高めてほしい」という思いを込めて、この素材を用いています。見た目は通常のシャツと変わらない一見普通のデザインですが、着心地は抜群。細部までこだわったデザインと、あらかじめカスタマイズを想定した仕様で生産されるため、無駄が無く環境にも優しいという特徴もあります。

デザインの柔軟性



『キルキセキ』は、多様なニーズに応じたデザインを採用しています。例えば、スナップテープやファスナー、マグネットなど、着る人の身体状況に合わせて留め具を選ぶことができます。また、袖の開閉方法も選べるため、薄着の季節でも快適に過ごせます。このように、多彩なアプローチで提供されるファッションは、ただの服以上の存在となり、着る人の生活を支える重要な役割を果たしています。

発表会の開催



『キルキセキ』の魅力を体験できる発表会が2月21日に広島商工会議所ビル内のポートクラウドで開催されました。このイベントでは、試着体験やトークセッションも行われ、多くのメディアや関係者が集まったとのこと。また、今春からECサイトでの販売も始まります。これにより、インクルーシブファッションがさらに広まり、多くの人々が自分に合ったスタイルを楽しめるようになることが期待されています。

未来への展望



今後、『キルキセキ』は2025年春に公式オンラインショップを立ち上げる計画を進めており、新たなカラーバリエーションやアイテムの追加も検討しています。また、インクルーシブファッションの普及のために、クラウドファンディングの活用も視野に入れています。さらに、広島市内での展示販売会も予定されており、より多くの人にこのブランドを知ってもらう機会が設けられることでしょう。

中藤代表のメッセージ



代表の中藤氏は、「服はただの衣類ではなく、生きる力になる」と述べ、着ることで日常に小さな「奇跡」をもたらすことを目指しています。『キルキセキ』は、ファッションを通じて、多様な人々の生活を豊かにすることを目指し、着る楽しさを提供し続けます。


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会社情報

会社名
こうのふく
住所
広島県広島市安芸区瀬野1-42-26
電話番号
080-1925-7340

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