2024年10月1日から3日までローマで開催された『PIZZA WORLD CUP 2024』では、日本のナポリピッツァ職人である坂本大樹シェフが注目を集めました。彼は、ストリートフード部門で準優勝(世界で第2位)、さらにパスタ部門で世界第3位という素晴らしい成績を残しました。これにより、坂本シェフはナポリピッツァの技術だけでなく、イタリアン料理全般においても高い実力を持つことが立証されました。
この大会は、世界中から集まった多くのピッツァ職人が参加し、最高の技術とクリエイティビティを競い合うイベントです。特にストリートフード部門のテーマは「3種類の食べ歩きできる創作ピッツァ」。坂本シェフは「たこ焼きに見立てたピッツァ」「ピッツァ生地のハンバーガー」「クレープをイメージしたデザートピッツァ」を提供しました。
中でも特に評判が高かったのは、たこ焼きをピッツァとしてアレンジした一品です。オーソドックスなたこ焼きの材料を使い、外側はピッツァ生地、内側はトロッとしたモッツァレラチーズで仕上げられています。この独創的なアプローチは、世界中の人々に日本のストリートフードの魅力を伝えました。
坂本シェフは、以前にも「PIZZA WORLD CUP 2023」で栄誉の一位を獲得した経験があり、数々の大会で表彰台に立つ実力の持ち主です。2024年3月には、日本最大のピッツァ大会で優勝したこともあり、今回の快挙は彼の継続的な努力と情熱の賜物と言えます。
坂本大樹シェフは1983年生まれで、高校生の時にイタリアンシェフに強く影響を受け、料理の世界に飛び込みました。東京のピッツェリアで修行を重ね、ピッツァの魅力に取り憑かれた彼は、地域に根ざした親しみやすい店を目指し、2016年に自身のピッツェリア「PIZZERIA DA GRANZA」を開業します。その後、2号店をオープンさせ、地域の多様な食文化を取り入れたメニューを提供しています。
彼の受賞歴も輝かしいもので、2012年のナポリピッツァ職人コンテストで優勝し、2024年にはナポリピッツァ職人世界選手権でいくつかの部門で上位入賞を果たしています。坂本シェフの情熱と技術は、驚くべき成果を生み出し、今後も期待されます。
坂本シェフの店舗「PIZZERIA DA GRANZA」は、東京都目黒区洗足と大田区に位置し、ランチとディナー両方の時間帯で、彼の作り出す本格ピッツァを味わうことができます。年中無休で営業しており、多くの食通に愛されているお店です。
『PIZZA WORLD CUP 2024』での彼の快挙は、日本のストリートフードとイタリアン料理の調和を示す大きな出来事であり、坂本シェフのような料理人が今後の日本料理界においても重要な役割を果たすことでしょう。