新しい読書の時代を切り開く「ヨンデミー」と日本郵便の連携
子どもたちが本に興味を持ち、読書にハマるきっかけを提供するオンライン習い事「ヨンデミー」を運営する株式会社Yondemyが、日本郵便と手を組み、「本のインフラ」構築を目指した実証実験を開始しました。この取り組みにより、全国の子どもたちに新しい読書体験を届けることを目指しています。
連携の背景と取り組み
Yondemyは「豊かな読書体験を全国の子どもたちに届ける」を理念に掲げており、オンラインで読書を楽しむことができる「ヨンデミー」サービスを提供しています。このプログラムは、全国の図書館と連携したリアルタイム蔵書検索機能を備えており、利用者は近くの図書館から本を借りることができるシステムを整えています。
しかし、すべての地域で図書館に通いやすいわけではなく、特に遠方に住む子どもたちにとっては、推奨された本が手に入らないという問題がありました。この課題を解決するため、日本郵便とのパートナーシップにより、全国の郵便局を拠点とした新しいサービスの提供が進められることとなったのです。郵便局内に書籍を設置し、選書された本を自宅まで届けるなど、地域に密着したサポートを実現する計画です。
先進的なビジネスアイデアとしての評価
2024年に開催された「かんぽ生命 - アフラック – 日本郵便 Acceleration Program 2024」では、Yondemyが先進的なビジネスアイデアとして評価を受けました。このイベントは、新しい事業の創出を目指す企業を支援するために日本郵便が共催したものであり、Yondemyはそこでのピッチイベントで高評価を得て、正式に提携が決まりました。
今後もYondemyと日本郵便は、このネットワークを利用して、新しい読書体験の提供だけでなく、地域社会への貢献を目指していく予定です。
サービス提供の未来
「ヨンデミー」と日本郵便の新しいサービスは2025年春から一部地域で試験的に運用を開始し、その後は利用者のフィードバックを基に全国展開を目指します。これにより、地域と連携して読書文化の発展を促進し、子どもたちに更なる読書の楽しさを伝えていくことが期待されています。
両社からの期待の声
日本郵便の事業共創部は、書店の減少に伴い読書機会が減ることを懸念し、「日本中の子どもたちに豊かな読書体験を届けたい」というYondemyの理念に共感しています。この協業を通じて、より身近に本を手に入れられる環境を整え、読書の新しいサイクルを実現していくことを目指します。
Yondemyの代表取締役、笹沼颯太もこの取り組みに非常に興奮しており、図書館へのアクセスが難しい子どもたちへの支援の重要性を強調しています。彼は、「日本郵便との連携は、ミッション達成に向けた大きな一歩です」と語っています。
会社概要
- - 会社名: 株式会社Yondemy
- - 設立日: 2020年4月13日
- - 所在地: 東京都中央区八重洲
- - 事業内容: オンライン読書教育「ヨンデミー」の開発・運営
新しい読書体験を通じて、子どもたちが本に触れる機会を増やし、豊かな心を育む一助となることを願っています。今後の展開にぜひご注目ください。