一般社団法人キャリアブレイク研究所が発行する新しい書籍『キャリアブレイク−手放すことは空白ではない』が、2024年10月7日に千倉書房より登場します。本書は、著者3名が共同で執筆したもので、キャリアブレイクという概念に焦点を当て、特に日本におけるその実態と意義を探求しています。
この本のアイデアは、法政大学大学院の教授である石山恒貴氏、早稲田大学講師の片岡亜紀子氏、そしてキャリアブレイク研究所の代表である北野貴大氏の三者によって生まれました。彼らは、キャリアブレイクが持つポジティブな役割について経験と知識を基にした証拠を示すことに注力しており、その結果、本書が完成したのです。
キャリアブレイクの新たな視点
過去において、離職や休職の期間は「ブランク」と捉えられ、多くの場合、キャリアにとって悪影響と見なされてきました。しかし実際には、キャリアブレイクは人生において重要な価値を持つものであると著者たちは主張します。この本では、キャリアブレイクの実態を様々な実践者のケーススタディを通じて詳述しており、社会的な文脈や国際比較の観点からも深く分析しています。
主な内容としては、キャリアブレイクの定義、背景、理論、実践者の事例まで、多岐にわたるテーマを扱っています。特に、日本におけるキャリアブレイクの位置づけや雇用システムの変化については、詳細に論じられており、読者にとっても新しい発見があることでしょう。このような視点は、日本社会における「キャリア」観の変容を促すきっかけになると期待されています。
著者たちの紹介
著者の一人である石山恒貴氏は、キャリアデザインの専門家として知られ、多数の著作を抱えています。彼の研究は主に組織行動論や人的資源管理にフォーカスしています。片岡亜紀子氏は、キャリア形成やリーダーシップ開発に関する専門家で、その経験を本書に活かしています。北野貴大氏は、キャリアブレイク研究所の代表として、キャリアブレイクの普及に貢献しています。
社会に与える影響
著者たちは、キャリアブレイクが単に個人の選択肢として重要であるだけでなく、全ての人々が自由に選べる社会のあり方についても考慮すべきだと述べています。キャリアブレイクを通じて得られる新たな視点や自己の再構築が、ビジネスや社会全体にポジティブな影響をもたらすことが期待されています。
また、本書の刊行を記念した出版イベントが2024年11月6日に横浜で開催されます。このイベントでは、著者がキャリアブレイクの効果や利点について語り、その実践の重要性を参加者と共有することが目指されています。興味のある方は、ぜひ参加をご検討ください。
終わりに ・
キャリアブレイクは、人生の中でのひとつの選択肢としてますます重要となっています。この書籍を通じて、自らの生き方や働き方を見直すきっかけとなることを期待しています。