新たな救命スポーツアプリ「RED SEAT」が登場
公益財団法人日本AED財団が、スポーツイベントや地域イベント会場で活用できる「救命スポーツアプリ RED SEAT」を発表しました。このアプリの主な目的は、会場で発生した傷病者に対して迅速にAEDを届けることで、救命活動を行える社会の実現を目指すことです。
スポーツ界の安全を守る必要性
スポーツを楽しむひとたちにとって、安心安全な環境は不可欠です。特に、試合や大会中には心臓突然死のリスクが通常の17倍にも達することが知られています。その多くは心室細動という不整脈から生じるもので、AEDによる電気ショックが最も有効な対処法とされています。このリスクはプロスポーツだけでなく、地域の運動会や競技大会でも存在しています。
アプリの機能と目的
「救命スポーツアプリ RED SEAT」は、心停止の際に通報や救命要請を確認する機能を備えており、その場にいる人々が迅速にAEDを手配し、一次救命措置を施すことを可能にします。これにより、救命率の向上が期待されます。また、アプリの開発の背景には、2018年度のAED功労賞で特別賞を受賞した高校生のアイデアがあり、日本AED財団スポーツ部会がその社会実装を進めてきました。
今後の展開
今後はサッカー、野球、ラグビー、バスケットボール、マラソンなど様々なスポーツイベントに「救命スポーツアプリ RED SEAT」を組み込む計画が進行中です。これにより、多くの観客や参加者が安心してスポーツを楽しむことができる環境が整備されることでしょう。
プレスリリース情報
この新たなアプリの発表に関するプレスリリースは、2024年11月25日(月)12時00分から12時30分まで、一橋講堂にて行われます。また、同日に14時からはAED推進フォーラムも開催される予定です。取材希望の方は、事前に日本AED財団事務局へ問い合わせをお願いいたします。
まとめ
「救命スポーツアプリ RED SEAT」は、スポーツイベントにおける安全性を高める革新的なツールです。このアプリを通じて、より多くの人々が安心してスポーツを楽しめるようになり、心臓突然死の危険を少しでも減らしていきたいと日本AED財団は考えています。これからの展開に期待が高まります。