富士ソフトとシステムインテグレータの新たな挑戦
富士ソフト株式会社と株式会社システムインテグレータが共同出資で新会社「株式会社BizSaaS」を立ち上げ、クラウドERP「BizSaaS」の製品開発に取り組むことを発表しました。この新しいERPは、中堅・大企業に向けたクラウドネイティブなソリューションとして注目を集めています。
近年のERP市場の動向
昨今、多くの中小企業がオンプレミスからクラウド型ERPへの移行を進めていますが、中堅および大企業向けのERPは依然として旧来型の製品が主流となっています。そこで、本プロジェクトはこれらの企業にとっての新たな選択肢を提供します。
BizSaaSの特徴
強固な基盤「BizCodeless」
BizSaaSは、株式会社システムインテグレータのノーコード開発基盤「BizCodeless」を中核に置いています。この技術により、業種特化型の業務アプリケーションを迅速に開発・導入できるようになります。
具体的には、赤黒処理や伝票採番、業務通知などの基本機能を標準装備しており、必要な機能に特化することで開発スピードを向上させることができます。
サーバーレスアーキテクチャ
クラウドネイティブなERPであるBizSaaSは、サーバーレス環境を活用し、柔軟性と高い可用性を提供します。これにより、システム運用におけるコストと負荷が大幅に削減されます。
中堅・大企業特化
この新しいクラウドERPは中堅・大企業向けに最適化されています。エンジニアによるノーコード開発を想定し、ユーザーフレンドリーな画面デザインや管理ツールを備えています。これにより、非エンジニアでも簡単に操作できるようになっています。
継続的な機能進化
BizSaaSは、新たな業界の要望にも柔軟に対応できる標準機能のバージョンアップを実施します。これにより、ユーザーは常に最新の機能を利用でき、業界のニーズにも応じたカスタマイズが可能です。
今後の展望
新会社は2025年4月に設立予定で、すでに製品開発に着手しています。今後、2025年11月にはノーコード開発基盤「BizCodeless」のバージョン1.0、2026年11月にはクラウドERP「BizSaaS」のバージョン1.0をリリースする予定です。この展開により、エンタープライズ市場における競争力をさらに強化し、顧客に向けた質の高いサービスを提供していくことが期待されています。
まとめ
富士ソフトとシステムインテグレータが提案する「BizSaaS」は、中堅・大企業向けのクラウドERP市場に新風を吹き込む存在になることでしょう。ノーコード開発基盤による革新的なアプローチは、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させる力を持っています。これからの展開が非常に楽しみです。