こんにちは、皆さん。今回は、静岡県浜松市を拠点とする有限会社春華堂が「JAPAN NIGHT in Cannes 2025」に参加したニュースをお届けします。このイベントは、2025年5月16日にフランスのカンヌで開催される第78回カンヌ国際映画祭に合わせて行われ、和栗協議会が主幹として参画しています。
和栗協議会の背景
和栗協議会は、日本の一次産業が直面している課題に応えるべく設立されました。国内での生産者数が減少する中、「和栗(WAGURI)」という日本特有の素材を基盤に、世界的なブランド価値の向上を目指す活動を行っています。このような活動により、生産者の収入の向上と持続可能な農業の実現が図られています。
今回の「JAPAN NIGHT」への参加は、この取り組みを国際舞台で発信する非常に重要な一歩となりました。会場では、俳優ありプロデューサーとしても知られるMEGUMI氏が、映画や文化の多様性を強調しながらイベントを推進しました。
WAGURIの魅力を世界へ
約1,400名の映画関係者やメディア、政財界のリーダーを招く中、和栗協議会の事務局長である間宮純也が英語でスピーチを行いました。このスピーチでは、「WAGURI」というブランドをグローバルに育てたいという思いを語り、参加者からも共感を得ました。
イベントでは、協議会が準備した和栗ペーストを使用したオリジナルスイーツが振舞われました。日本の自然が育んだ高品質な味わいに、訪問者からは驚きと笑みが広がりました。これにより、和栗協議会が目指す方向性に賛同する人々が増えています。
持続可能な農業への取り組み
和栗協議会は、行政、生産者、企業が一体となって地域資源を生かした取り組みを続けています。特に、遠州地域での「遠州・和栗プロジェクト」では、厳しい環境下にある栗農家を支え、和栗の魅力を広めるための活動が進められています。これによって、国内外での需要を喚起し、日本の栗を広めていく狙いがあります。
春華堂の取り組み
春華堂は1887年に創業し、地元の食文化に根ざした菓子を製造・販売してきました。「うなぎパイ」を含む多様な和洋菓子が愛されていますが、その中でも和栗に特化した商品の開発が進んでいます。春華堂のスイーツは、掛川の和栗を使用していますが、過去には安定供給が困難になったために県外産に切り替えたこともあります。このような背景から、再び地域の栗を活用するための取り組みを強化しています。
これからの展望
和栗協議会の設立を通じて、より多くの栗農家と連携し、世界市場で通用する「WAGURI」のブランドを築くことを目指しています。春華堂は、和栗だけでなく地域全体の魅力を発信し続け、持続可能な農業の実現に向けた新たな挑戦を続けていくことでしょう。今後も目が離せません。
おわりに
「JAPAN NIGHT in Cannes 2025」での挑戦とその成果は、和栗協議会にとって大きな弾みとなりました。日本の農業と文化を世界へと広めるための取り組みを、これからも応援していきたいと思います。