不登校の理由の変化
2025-05-21 11:09:30

コロナ禍で変化した不登校の理由とその背景に迫る

コロナ禍がもたらす不登校の新たな現実



株式会社プレマシードが運営する「Go通信制高校」は、コロナ禍における学齢別の不登校経験についての調査を行いました。この調査には、2025年に小・中・高校生時代をコロナ禍で過ごした方と、大学生以上である方からの合計600名が参加しました。その結果、これまで不登校の理由として大きな要因であった「いじめ」が、現在は「ストレス」に変わっていることがわかりました。

学校に行きたくない理由の変遷



調査結果では、特に小・中・高校生において「ストレスによる体調やメンタルの不調」が55.0%と高い割合を占めており、これが最大の理由となっています。一方、大学生以上では「いじめ」や「友人関係の悩み」が多く挙げられました。この違いは、コロナ禍の影響で子どもたちが抱える心理的なストレスが、より複雑になったことを示していると言えるでしょう。

各学齢の不登校時期



不登校を経験した時期に関するデータでは、中学2年生が最も高く19.9%に達し、次いで中学1年生や高校2年生が続きました。特に中学2年は進路を意識する時期であり、その不安がアクティブな影響を与えていることが見受けられます。新しい環境に適応できるかどうかが、子どもたちの精神的安定に深く関わっていると考えられます。

教室での感じ方



「教室で授業に参加しながら、内心『学校に行きたくない』と思っていた」という声も多く聞かれました。この状態は、不登校経験者と非経験者を問わず約50%にのぼります。つまり、学校に通っている全ての学生が、何らかのストレスを抱えている可能性があるといえるでしょう。

相談先の変化



不登校経験者に対する相談相手のデータも興味深いです。大学生以上では母親に相談する割合が最も高く、次いでスクールカウンセラーや父親が続きました。しかし、若年層の相談先は多岐にわたっており、家族に限らず、友人や先生といった様々な人々に感情を吐露している傾向があります。これが、子どもたちが不登校に対する理解を広げる要因になっているのでしょう。

不登校後の過ごし方



また、調査において不登校中の過ごし方を尋ねたところ、91.5%の方が「自宅でゆっくり休む」ことを選びました。さらに、SNSやインターネットを利用した活動も影響を与えていると考えられます。これにより、少なくとも子どもたちは孤立せずに自己表現を続けています。

引け目と復学の選択



調査の結果として、76.6%が「引け目を感じることがある」と回答し、特に若年層での悩みが際立ちました。そして、復学については「どちらともいえない」という回答が48.7%と多く、環境を変えることの重要性も理解されています。やはり、学校以外にも多くの選択肢があることを示唆します。

環境を変える選択の重み



「通信制高校やフリースクールへ行くことは有効である」と感じている人が70.7%に達し、特に小・中・高校生では86.3%にのぼります。これは、オンライン教育や多様な学びの場が新しい可能性を提供しているからでしょう。

まとめ



プレマシードの調査によると、コロナ禍が不登校の理由に多大な影響を与えたことが明らかになりました。今後は、オンライン教育や新しい学びのスタイルが、より多くの子どもたちにとっての居場所となることが期待されます。教育環境が変化する中、子どもたち自身が前向きな行動を取る姿勢も前向きに評価されるべきです。


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