近年、フリーランスという働き方が際立つ中、健康管理の問題が浮き彫りになっています。株式会社テックビズは、フリーランスの健康状態や福利厚生に関する実態調査を行ったところ、驚くべき結果が出ました。それによると、フリーランスの67.8%が健康診断を受けたことがないということが判明しました。
この調査は、420人の20〜60歳のフリーランスの男女に焦点を当て、2024年の8月初旬から20日間にわたりインターネットで実施されました。調査結果に基づき、テックビズは2024年8月から無料で受診できる「フリーランス健康診断」サービスを開始することを発表しました。このサービスは、フリーランスの健康管理を支援し、安心して働ける環境を提供することを目的としています。
調査結果では、健康診断を受診していない理由として最も多かったのが「めんどくさい」と感じることでした。約44%のフリーランスが、過去2年間に健康診断を一度も受けていないと回答しています。もちろん、仕事に追われている中で、健康管理に手が回らないという意見も多くみられました。
さらに、健康診断を受けていないことに対する心境を尋ねたところ、「不安」や「後ろめたさ」を感じていると答えるフリーランスが多数存在しました。現代社会では、自己管理がより重要視されるようになってきており、フリーランスが定期的な健康診断を受けないことは大きな問題となるでしょう。
また、調査では63.1%のフリーランスが福利厚生が不足していると感じており、特に健康診断を受けるためのサポートが充実していないと指摘されています。これは、彼らが正規雇用の社員に比べて健康管理に関して不利な立場に置かれていることを示しています。
中でも、健康に関する悩みがフリーランスを続けるうえで障害になっていることが浮き彫りになりました。人間ドックや医療保険がないことで多くのフリーランスが不安を抱えていることが明らかとなり、彼らの健康管理に対する支援が緊急に求められています。
テックビズの中島一樹代表取締役は、「この調査結果から、フリーランスの健康への課題がより際立ったと認識しています。フリーランス人口が増加する中で、健康診断を受ける機会が逃されているのは大きな懸念点です。我々は、健康についての意識を高めると同時に、フリーランスのための福利厚生の充実を目指しています。」と述べています。
新たに始まる「無料フリーランス健康診断」サービスは、テックビズに所属するフリーランスに向けて完全無料で実施され、オンラインで簡単に申し込むことが可能です。今後、このサービスを通じて、フリーランスの健康が改善され、維持されることを期待されています。
また、テックビズはオンライン健康相談サービスや専用の健康保険プランも検討しており、より充実した健康管理の環境を整える取り組みを進めています。フリーランスが自身の健康を重視し、安心して働ける環境を提供することは、今後ますます重要になっていくでしょう。