イタンジ、アセンシャスからお部屋探しサービス「ノマド」を買収し事業統合へ

イタンジ株式会社は2015年8月1日、株式会社アセンシャスが運営するお部屋探しサービス「Nomad.」（ノマド）の事業を譲り受ける契約を締結しました。イタンジは、東京都港区に本社を置く不動産業界の革新企業であり、インターネットを活用した仲介手数料無料のサービス「ヘヤジンプライム」を運営しています。

事業譲り受けの背景

イタンジは2014年11月からヘヤジンプライムを開始し、これまで累計25,000人の会員を獲得してきました。一方、アセンシャスは2012年からノマドを運営し、会員数はおよそ60,000人に達しています。この二つの事業の統合により、イタンジは合計85,000人の会員基盤と月間約6,000人の新規登録者を見込むことができます。

ノマドの事業譲り受けは、イタンジがさらに顧客満足度を向上させ、収益を拡大するための一環として位置づけられています。アセンシャスとイタンジはそれぞれの強みを活かし、のびやかに事業を成長させることを目指しています。具体的には、ノマドの顧客基盤や運営メンバーを活用し、IT技術に秀でたイタンジがこれを支える形での事業拡充を図ります。

今後の展望

統合は今から2、3ヶ月内を目標に進められる予定で、これにより両サービスの協力体制が整うことが期待されています。イタンジは、ネット専業不動産サービスとしての地位を確立し、仲介手数料完全無料、そしてネットで完結する新しい形の不動産取引を推進します。これにより、業界内の「歪み」とされる情報の非対称性や高い手数料を解消し、より多くの人々がスムーズに住まいを見つけられるようになることを目指しています。

イタンジの代表取締役CEOである伊藤嘉盛氏は、9ヶ月で2万人以上の会員を獲得したヘヤジンプライムと、60,000人の会員を持つノマドが統合されることで、ネット完結型の不動産取引がより身近なものになるだろうとコメントしています。

アセンシャスの鈴木直樹代表は、ノマドは業界初の仲介手数料完全無料のサービスであり、イタンジとの統合がこの仕組みを維持しながらもさらに強化していくと強調しています。