Green Carbon株式会社とNTTドコモビジネスの提携でカーボンニュートラル社会を推進

Green CarbonとNTTドコモビジネスが連携

Green Carbon株式会社（以下、グリーンカーボン）は、2023年10月17日にNTTドコモビジネス株式会社との資本業務提携を発表しました。この提携を通じて、両社はカーボンニュートラル社会の実現へ貢献することを目指します。グリーンカーボンは自然由来のカーボンクレジットを創出・販売する企業であり、再生可能なリソースを活用したプロジェクトを多数展開しています。

提携の背景と目的

気候変動が深刻な問題となる中、企業にとって脱炭素社会の実現は喫緊の課題です。技術的およびコストの制約から、すべての温室効果ガス（GHG）を自社の努力だけで排出ゼロにすることは難しいため、カーボンクレジットの仕組みが注目されています。この仕組みでは、企業は自社内で削減できない排出量を他のプロジェクトの成果で相殺し、カーボンニュートラル達成を目指すことができます。

NTTドコモビジネスは、国内でのカーボンクレジット創出・販売を支援する「Green Natural Credit」などの取り組みを通じ、農業モデルの持続可能性を高めています。環境負荷を減らしつつ生産者の収益を向上させることを目指し、多様なGX（グリーントランスフォーメーション）ソリューションを提供しています。これにより企業の脱炭素化を総合的に支援します。

グリーンカーボンは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジットを創出する活動を行っており、森林保全や水田利用、マングローブ植林といった多岐にわたるプロジェクトを手掛けています。

提携の具体的な取り組み

両社の提携によって、これまで国内に限られていた連携範囲が拡大され、JCM（Joint Crediting Mechanism）を活用して海外でのカーボンクレジット創出へと進展します。

1. 国内カーボンクレジット流通の強化
JCMを活用し、東南アジアの水田プロジェクトで創出されたクレジットを国内企業に還元し、現地の営農の改善や脱炭素化を促進します。

2. GXソリューションの販売連携
グリーンカーボンが創出したJ-クレジットおよび両社が共同で創出したJCMクレジットをNTTドコモビジネスのGXソリューションに組み込み、企業の脱炭素化を支援し、販売活動の加速を図ります。

各社のコメント

NTTドコモビジネスの執行役員である山下克典は、企業の脱炭素化への取り組みが今や経営の重要な課題であると強調しており、両社の先進的な技術の融合に期待を寄せています。また、グリーンカーボンの代表取締役大北潤は、今回の提携により、同社が長年積み重ねてきたプロジェクト開発の経験とNTTドコモビジネスのデジタル技術を結びつけ、より広い影響を持つことが可能になるとしています。

この提携は、単に企業の脱炭素化を推進するだけでなく、地域社会や自然環境に貢献する新たなビジネスモデルを生み出す重要なステップであると言えます。両社は今後とも、持続可能な未来を構築するために協力していく意向を示しています。