海中レストラン萬坊、リニューアル計画
佐賀県唐津市呼子町に位置する日本初の海中レストラン『萬坊』が、全面的なリニューアルを行うことを発表しました。このレストランは1983年に開業以来、海中に設けられた席が特徴のユニークな飲食店で、多くの観光客に愛されてきました。また唐津市の観光のシンボルとして地域の活性化にも寄与してきました。
リニューアルの理由として、開業から40年以上が経過し、多様なニーズを持つお客様に応えるために、施設とメニューの両方を見直す必要が生じたとされています。新たなレストランの建設が進められることで、唐津市の魅力もさらに発信しやすくなるでしょう。
リニューアルの概要
リニューアルの計画では、現在のレストランと同じ場所に新しいレストラン船を設置する予定です。スケジュールは以下の通りです:
- - 2025年秋:新レストラン船の起工
- - 2026年春:現在のレストランの営業を終了
- - 2026年夏以降:新レストランのリニューアルオープン
この新たな施設の詳細や建設状況については、今後公式ウェブサイトを通じて発表される見込みです。
佐賀県唐津市の魅力
萬坊がある唐津市呼子町は、九州有数の美しいリアス式海岸に位置し、国の特別名勝に指定された虹ノ松原や、玄武岩の自然景観が楽しめる地域です。歴史的にも豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に築城した肥前名護屋城があり、武将たちが集まった町としても知られています。江戸時代には日本有数の捕鯨基地として栄え、今もなお新鮮な魚介類の水揚げ港として賑わっています。
開業の背景
『萬坊』の構想は1980年にスタートし、1983年にオープンに至るまで数々の障壁がありました。当時、消防法や建築に関する法律が現在のように整備されていなかったため、慎重な準備と調整が必要でした。特に、船舶と建築物の融合という新たな試みには、多くの専門知識と労力が求められました。
ここで重要な役割を果たしたのが、設計を担当した井上勲氏です。彼は法令に精通し、萬坊建設チームと共に様々な問題を整理し、解決に導いてくれました。彼らの熱意と努力があってこそ、海中レストラン萬坊の開業が実現したのです。
最後に
リニューアルに向けた準備が進む中、現行のレストランでは2026年春まで営業を続けます。呼子を訪れる際には、ぜひ足を運び、長年愛されてきた海中レストランの魅力を体験してみてください。リニューアル後の新しい萬坊も期待できそうです。