医学生が訪れた南会津町のへき地医療
2023年8月5日から6日、東京都三鷹市に位置する杏林大学医学部の学生4名が福島県南会津町を訪れ、「へき地医療見学」を行いました。彼らは舘岩愛輝診療所で、地域医療を支える医師の実際の業務を見学し、貴重な体験を得る機会がありました。
へき地医療の現実
南会津町は886.5平方キロメートルの広大な面積を有し、92%が森林に覆われていますが、人口は12,763人(2026年時点)と非常に少なく、特に高齢者が43.7%を占めています。地域には、舘岩愛輝診療所を含むわずか7つの医療施設が存在するのみで、住民は時には自家用車で30~40分かけて通院する必要があります。この状況は、へき地医療がいかに厳しいものであるかを示しています。
学生たちの意見
見学に参加した医学部3年生の妹尾琉都さんは、「医師一人で地域医療を支える姿に感銘を受けました。山田医師が内科患者の診察を行い、腰痛やハチ刺され、火傷処置など多様な外来診療を担当しているのを拝見し、専門医とは異なる医師の重要性を強く感じました」と、自身の体験を語りました。
この医療現場での学びは、今後の医療の担い手としての意識を深めることとなり、学生にとって大変意義深いものでした。
教員のコメント
看護学部の教授であり、今回の見学を引率した相澤陽太助教も感慨深い思いを語っています。「自らが学生時代に見学した場所で、後輩たちに指導することができたことに非常に感謝しています。これまでへき地医療見学の機会を与えてくださった山田所長やスタッフの皆様には心から感謝の意を表します」と述べ、医療における地域間の連携を重要視しています。
このような取り組みは、学生たちが地域医療の価値を理解し、将来の医療活動に活かすための基礎となります。医療の質を向上させるためには、今後も地域医療への関心を高める必要があるでしょう。
学校法人杏林学園について
杏林大学は1966年に創立された学校法人で、医学部をはじめとして、保健学部、総合政策学部、外国語学部、さらには大学院の医学研究科、保健学研究科、国際協力研究科などが存在します。キャンパスは三鷹市にあり、現在学生数はおよそ6,154名に達しています。
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今回の「へき地医療見学」は、地域における医療の実情を理解するための貴重な経験であり、学生たちが医師として成長するための一歩となったことは間違いありません。