統合管理を実現する新たな一歩
2025年11月27日に、エクスジェン・ネットワークス株式会社が提供する不正アクセス端末検知・遮断システム「L2Blocker」と、株式会社ディー・オー・エスが手掛けるクラウド型IT資産管理ツール「SS1クラウド」が連携を開始します。この連携により、企業ネットワークに接続される端末の情報を「SS1クラウド」から取得し、L2Blockerの制御ポリシーに直接反映可能になります。こうして、IT資産管理とネットワークセキュリティの両面で、より優れた統合管理が実現するのです。
主な特長
資産情報連携
L2Blockerは、SS1クラウドで管理される端末情報を自動で同期します。これにより、SS1エージェントが未インストールの端末についても是正を促し、常に最新の資産状況に基づいたアクセス制御を行います。企業のセキュリティ管理は、これまで以上にスムーズに進行するでしょう。
セキュリティポリシーの強化
未登録の端末やポリシー違反の端末を即座に検知し、遮断する機能も強化されています。これにより、情報漏えいや不正アクセスを未然に防ぐことが可能です。企業が直面するセキュリティリスクは多様化していますが、こうした取り組みは確実な防御策になります。
運用負荷の軽減
資産管理とネットワーク制御を連携させることで、管理者は設定や登録にかかる工数を大幅に削減できます。運用負担が軽減されることで、より戦略的な業務へのシフトが期待されます。
企業ネットワークの現状と課題
近年、テレワークやクラウドの利用が急速に進んでいます。その結果、企業ネットワークに接続される端末は多様化し、IT資産管理とネットワークセキュリティを統合的に運用することが喫緊の要求となっています。エクスジェン・ネットワークスとディー・オー・エスの連携は、その課題を解消するための大きな一歩です。
ディー・オー・エスのコメント
今回の連携について、ディー・オー・エスの取締役営業事業本部本部長、川淵憲一氏は「エクスジェン・ネットワークスの「L2Blocker」と「SS1クラウド」の連携を心より歓迎します。これにより、お客様に対してよりセキュアで確実なIT資産管理環境を提供できることを期待しています」と述べています。
今後の展望
エクスジェン・ネットワークスは、顧客のセキュリティ強化と運用の効率化を目指して、さらなる機能の充実や他サービスとの連携を進めていく計画です。公式発表によると、L2Blockerクラウドへの新機能の適用は2026年1月21日以降、順次行われるとのことです。
システムの詳細
L2Blockerはネットワーク内のARPパケットを分析し、不正端末のアクセスを検知・遮断するシステムです。Windowsだけでなく、MacやLinux、さらにはiPhoneやAndroidなど、幅広いデバイスに対応しています。また、SS1クラウドはIT資産管理をベースに、デバイス制限やログ管理、リモート操作などの機能を含むクラウド型総合IT資産管理ツールです。
企業概要
エクスジェン・ネットワークスは2000年に設立され、統合ID管理に特化したソリューションを提供しています。国内市場でのシェアも誇り、ID管理とネットワークセキュリティの統合を実現する唯一のベンダーとして、さらなる成長を続けています。今後もこの分野での革新を期待したいところです。