イノアックの復興技術
2024-09-25 20:59:34

能登半島地震復興を支えたイノアックのウレタン技術

株式会社イノアックコーポレーション(愛知県名古屋市)は、独自のウレタン発泡技術を活かし、能登半島地震によって被災した道路の復興工事に携わりました。この工事に採用された現場発泡ウレタン超軽量盛土工法は、特に困難な環境下での道路修復において、その威力を発揮しました。

能登半島地震の影響で、自動車専用道路「のと里山海道」は170箇所以上が崩落し、特に能登大橋近くでは通行止めになるほどの甚大な被害を受けました。通常、震災復興時には、土や砕石を用いるのが一般的ですが、当該地点の脆弱な地盤と他の条件を鑑み、研究者の助言によりウレタンを使用することが決定されました。

現場発泡ウレタン軽量盛土工法では、土の代わりにウレタン樹脂を使用して現場で発泡させ、土砂の重量を軽減しつつ、複雑な地形に対応することができます。この技術は1990年にイノアックによって世界で初めて施工成功したものであり、急斜面や脆弱な地盤においても安定した工事が可能です。

ウレタン樹脂素材の特徴としては、ノンフロンで環境に優しく、1分で体積が30倍に膨張し、5分で硬さが増すため、迅速な施工が可能です。これによって、道路の亀裂や崩れたのり面の補修工事でも多くの実績を挙げており、今回の大規模な復旧工事でもその信頼性を証明しました。

イノアックは、“セカイの、ミライの、イノアック”という理念を掲げ、ウレタン発泡技術において先駆者としての役割を果たしています。ウレタンだけでなく、様々な高機能材料の開発を通じて、人々の豊かな暮らしを支えるために日々努力を重ねています。

今回の能登半島地震においては、被災された方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日でも早い復旧と平穏な生活の回復を願っています。

公式ウェブサイトにて、詳しい情報もご覧いただけます。
イノアック公式サイト


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イノアックコーポレーション
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