株式会社Specteeが開発した自動ニュース記事生成技術
株式会社Spectee(東京都新宿区、代表取締役 村上建治郎)は、人工知能(AI)を駆使して、市民 がSNS上に投稿する事件や事故、自然災害といった情報をもとに自動的にニュース記事を作成する技術を開発し、関連特許を申請し受理されました。本技術は、今後の報道の在り方を大きく変える可能性を秘めています。
SNSを活用した情報収集
Specteeは、SNS媒体を用いて早期に事件や事故の情報を収集し、約100社の報道機関に提供するサービス『Spectee』を展開しています。このサービスの背後には、独自に開発されたAIの技術があり、現場で起きている出来事をリアルタイムで把握し、可視化しています。
特に、SNSでの情報収集は他の方法よりも即効性が高く、速報性が求められる現代社会において、ますます重要な役割を担っています。このような時代背景の中、Specteeはさらなる技術向上を目指し、今回の特許申請を行うに至ったのです。
自動生成されるニュースの特徴
今回申請された技術では、SNSの投稿を自然言語解析によって解析し、発生した事件の「いつ」「どこで」「何が」そして「どの程度の規模か」を自動的に特定します。この技術により、平均的に4〜5件の投稿があれば300字程度のニュース記事を自動生成することができます。都市部で発生する事件や事故のSNS投稿は、通常二桁以上集まるため、より正確な情報が記事としてまとめられる可能性が高いのです。
特許技術の詳細
特許申請の内容は、2つの技術に分かれています。一つ目はSNSからの投稿を元に自動で記事を作成する技術で、もう一つは複数の投稿から出来事の発生場所を割り出す技術です。いずれの技術も、最先端のディープラーニング技術を可能な限り活用することで、高精度な識別と記事生成が実現されています。これにより、伝達のスピードと記事の内容の両方を上手く両立させることが可能となります。
今後の展望
今後もSpecteeはディープラーニング技術のさらなる開発を進め、報道機関にとってより有用で信頼の置けるサービスへと進化し続ける方針です。目指すのは、「世界中で起きていることを現場からリアルタイムに伝える」という理念の実現。これは単に情報を伝えるだけでなく、その情報の価値をいかに高めるかという点においても重要です。今後の技術革新が、私たちの生活や報道の形を大きく変えることに期待が寄せられています。
Specteeの会社概要