コクヨ、新本社「KOKUYO HQ」の概要と未来
コクヨ株式会社が2026年5月1日、90年ぶりに大阪本社を移転することが決定されました。新しい本社の名は「KOKUYO HQ」。移転先は大阪市北区のグラングリーン大阪14階で、6月からは「ライブオフィス」としての運用も開始されます。この最新のオフィスは、コクヨが掲げる「WORK & LIFE STYLE Company」としての新たなイメージを具現化したものです。
新本社の背景
コクヨは、2012年から約10年にわたり企業ビジョンの再構築を進めてきました。2021年には、文具やオフィス家具だけでなく、様々なビジネス領域に触れ、新しい価値を提供するという長期ビジョンを発表しました。加えて、2024年には第4次中期経営計画も策定し、体験価値を重視した事業の拡大を目指しています。家族の歴史を紡ぎながら、2025年には創業120周年を迎え、コーポレートメッセージ「好奇心を人生に」を掲げます。これは、好奇心を動機に新しいアイデアを生む源泉とする考え方です。
新本社の特徴
新本社「KOKUYO HQ」では、コクヨの思想と文化を未来に引き継ぐことを目的とした「ライブオフィス」が実現します。このオフィス空間のデザインコンセプトは「Promenade of Discovery(発見の散歩道)」です。これにより、訪れる人たちが歩くことで新たな発見が得られるような体験を提供することが目指されています。
オフィスの中央に広がる通路を軸に、活気あるエリアや静寂のスペース、自然を感じられるゾーンなど、多様な体験が連なります。光や緑、質感のある素材が取り入れられ、創造性や利用者のWell-beingを高める環境づくりが行なわれます。
新プレス発表とライブオフィス
新本社の移転は、企業のコーポレート機能を強化し、多くの企業が集まる梅田エリアでの新しい交流を創出することも目指しています。具体的な移転先として、大阪府大阪市北区大深町に位置するグラングリーン大阪の14階となっており、床面積は1,260.25坪。新たに設けるライブオフィスは、コクヨが1969年から取り組んできた見学型オフィスの進化形で、実際の業務を来訪者に体験してもらうことができます。
このライブオフィスの運営にあたっては、これまでの働き方に合わせた実験や検証を日々行い続け、変化するニーズに応える柔軟性を持たせています。これにより、他社との新たなコラボレーションやアイデアの交流を通じて、社会全体の好奇心を刺激することを目指しています。
Studio O+Aとの協力
新本社の設計には、米国サンフランシスコを拠点とした「Studio O+A」が関与しています。このデザイン事務所は、GoogleやNetflixなどの世界的企業とパートナーシップを築きながら、イノベーティブなオフィス環境の設計で知られています。受賞歴も豊富で、その視点からコクヨのブランドと目的に合った空間作りを実現しました。
まとめ
コクヨが新本社「KOKUYO HQ」の取り組みを通じて新たな価値提案を行い、未来のオフィスのあり方を模索する姿勢は、業界全体に刺激を与えることでしょう。この新たな挑戦が、文具やオフィス市場だけでなく、社会全体にも好影響をもたらすことが期待されています。