再生可能エネルギーで運用される最新データセンターの未来
2024年10月に着工予定の「石狩再エネデータセンター第1号」は、東急不動産株式会社が再生可能エネルギーを100%活用したデータセンターの先駆けです。北海道石狩市に位置するこの施設では、東京・大手町との間に新たに開設されるIOWN通信環境が導入され、2026年8月には本格的に稼働する予定。これにより、通信の高速化や省電力化が実現し、利便性が大幅に向上することが期待されています。
データセンターのニーズに応える革新
デジタル社会の進展に伴い、データセンター(DC)の需要は急速に増加しています。2030年度には、DCの消費電力は2022年度に比べて2倍以上、2050年には5倍以上に達すると予測されています。そんな中で、特に関東や関西圏におけるDCの需要に対する電力供給は厳しい現実となっています。そこで、国は「DCの地方分散」を進める方針を打ち出しており、東急不動産は石狩市と連携し、地域経済の発展とともにこの課題に取り組んでいます。
今回の運用開始により、地域に位置するデータセンターでも東京のネットワークと効率的に接続し、高速かつ大容量の通信が可能となる見込みです。そのため、データセンターの運営者は、既存拠点の拡張だけでなく、新しい技術を駆使し、生成AIサービスの提供やデジタルツインコンピューティングの実現を支援することになります。特に、ランサムウェア対策についても、より効果的に対応できるため、運営側にとっても安心の材料となります。
IOWNとは何か?
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)は次世代の情報通信基盤で、光の技術を中心に据えています。この基盤を利用することで、データセンター間での遅延を解消し、低消費電力でありながら高性能な通信が可能となります。また、さまざまな用途での活用が期待されており、特にデータセンターの分散化は重要な課題です。都市部では地価が高く、新たなデータセンターの設置が難しいため、国内のさまざまな地域に分散させることで、効率的な運用を実現します。
持続可能な社会の実現に向けて
このプロジェクトでは、再生可能エネルギーをフル活用することで、環境保護と経済発展を両立させることを目指しています。2025年に閣議決定された「GX2040ビジョン」にも、このような取組が重要視されており、APNの活用が効果的だとされています。今後、東急不動産は再生可能エネルギーを活用し、地域の持続可能な発展を追求していく意向を示しています。
まとめ
「石狩再エネデータセンター第1号」は、ただのデータセンターではなく、未来の通信基盤としての役割を果たします。再生可能エネルギーを活用したこの施設は、AWSリジナルなデータセンターのモデルとして、地域に根付いた持続可能な社会の実現を目指します。本事業が成功すれば、他の地域への展開や新たな技術の実装が期待されるでしょう。