リコーのアクセラレータープログラム「TRIBUS 2024」の成果発表
2月7日、リコーのアクセラレータープログラム「TRIBUS 2024」の成果発表会「TRIBUS Investors Day」がリコー本社で開催されました。このプログラムは、リコー株式会社と、株式会社アルファドライブの子会社である株式会社UNIDGEが共同で運営しており、新規事業を育成することを目的としています。
TRIBUSの背景と目的
TRIBUSは、2019年より開始されたプログラムで、リコーの創業精神に基づき、挑戦を促す文化を育てることを目指しています。この包括的なプログラムでは、社内の起業家が新しい事業を立ち上げるための支援や、外部スタートアップとの協業の機会を提供しています。これまでに約600件の応募があり、約40社との共創事例が生まれています。
2024年度のテーマは「好奇心を持って未知の世界に冒険する」であり、過去最多となる172件の応募がありました。その中から選ばれた企業が、今回の成果発表会で進捗状況を報告しました。
成果発表会のハイライト
「TRIBUS Investors Day」では、5組の社内起業家チームと9社のスタートアップが、それぞれの事業の進捗や今後の展開について発表しました。注目すべきは、以下の企業やプランです:
- - 株式会社THA:「AI社長」を提案し、社内実践を進めながらリコーグループとの連携強化に成功。
- - 株式会社ジョシュ:医療介護領域の情報連携クラウドサービス『連携ジョシュ』を発表し、実現可能な連携を模索中。
- - 株式会社palan:AR技術を使った観光促進サービスで、地域の魅力を拡張する取り組み。
各受賞企業とプログラム内容
この日、発表されたプランには、様々なテーマがありました。特に注目を集めた受賞企業には、KDDI∞Labo賞の株式会社palanや、JR東海 FUN+TECH LABO賞の株式会社Circloopなどが含まれています。特にCircloopは、オフィスでの資源循環の取り組みとしてリユーザブルカップの仕組みを提案し、環境負荷の削減に寄与することを目指しています。
一方、リコー社内の受賞は、A社の「人と地球の共存を目指した大気環境のグローバルマッピング」に関するプロジェクトであり、環境問題に対する技術的、社会的ニーズに応えようとしています。
今後の展望
今後も参加企業は、それぞれのテーマに基づいて事業の具体化に向けた取り組みを続けていく予定です。TRIBUSプログラムは、新しいアイデアや技術の誕生を促進し、リコーが再び新たな価値を生み出すための重要な役割を果たしています。
このイベントで得た結果や発表内容は、今後の事業開発に大きく寄与することが期待されています。未来の創出に寄与する各企業の取り組みに注目が集まります。