顧みられない熱帯病
2024-01-23 20:36:57

皮膚に関する顧みられない熱帯病の国際イベントが日本から参加可能

第4回「顧みられない熱帯病」国際イベントが開催



今年の1月も終わりに近づくなか、特定非営利活動法人クローバーヘルス・インターナショナルが主催する「Skin-NTDs and World NTD Day Celebration 2024」が間近に迫っています。この国際イベントは、顧みられない熱帯病(NTDs)の啓発と支援活動を目的としており、2024年1月26日にネパールで開催されます。

顧みられない熱帯病とは?


顧みられない熱帯病は、世界中で約15億人が罹患している疾患のグループで、特に熱帯や亜熱帯地域で多く見られます。これらの病気は、生活条件が厳しい人々に大きな影響を与えています。その中でも皮膚に関する疾患群、つまり皮膚NTDsは、皮膚病変を共通の特徴とする特別なグループです。世界保健機関(WHO)によれば、ハンセン病や皮膚リーシュマニア症を含む12以上の皮膚疾患がこのカテゴリに分類されています。

2020年からは、1月30日が「顧みられない熱帯病の日」と定められ、地域のリーダーや専門家、政策担当者が集まる機会となっています。この日を通じて、NTDsの撲滅を目指し、意識の向上と具体的な行動を促進するための情報共有が行われています。

イベント参加の意義


クローバーヘルス・インターナショナルの理事である四津里英氏は、NTDsの現状に強い危機感を抱いています。彼女は、「NTDsは低所得国や中所得国の公衆衛生問題とみなされる一方で、先進国ではあまり注目されていないのが現実です。これが多くの人々に偏見や差別をもたらしています」と述べています。実際、日本においてもNTDsに関する問題は依然として存在しており、過去のデータによると2014年から2017年にかけて340件の症例が報告されています。これを受けて、医療関係者に向けた周知活動の重要性が強調されています。

イベントの詳細と参加方法


第4回「顧みられない熱帯病」国際イベントは、2024年1月26日の21:15から22:45の時間に開催予定です。ハイブリッド形式で行われるため、現地に参加することが難しい方もZoomを通じて日本から参加できます。当日は、皮膚NTDsに関する専門家によるさまざまなトピックの講演が行われる予定で、参加者はその知識を深める絶好の機会です。

参加方法


参加を希望される方は、クローバーヘルス・インターナショナルの公式ウェブサイトから登録が可能です(公式サイト)。登録は無料で提供されているため、NTDsについて興味のある方はぜひご利用ください。

クローバーヘルス・インターナショナルの活動


クローバーヘルス・インターナショナルは、開発途上国での医療提供を目指しており、「医療の手が行き届かないところに、医療を届ける」というミッションを掲げています。テクノロジーを駆使し、エビデンスに基づく医療の提供に努めており、NTDsに苦しむ人々への早期発見、早期治療を実現するため日々努力を続けています。彼らは「できない」で諦めるのではなく、現状を把握し、解決策を導くことを重視しています。

このような国際的なイベントを通じて、NTDsに対する理解を深め、共に取り組むことが求められています。

会社情報

会社名
特定非営利活動法人クローバーヘルス・インターナショナル
住所
東京都稲城市平尾2-103-18
電話番号

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