障がい者就労支援
2022-10-12 09:00:01
ファストコムと愛生会が連携、障がい者の就労支援プロジェクト始動
ファストコムと愛生会が連携
近年、障がい者の雇用問題が深刻化している中、株式会社ファストコムと社会福祉法人愛生会が手を組み、新たな障がい者就労支援プロジェクトを始動させました。このプロジェクトは、障がい者が実際に業務に参加し、職業訓練を受ける機会を提供することを目的としています。
背景
日本では、一定規模以上の民間企業において障がい者の法定雇用率が設定されており、現在は2.3%となっています。しかし、実際にこの法定雇用率を達成している企業は全体の47%に過ぎず、多くの企業がこの目標に届いていません。このため、障がい者の雇用が形式的なものになりがちで、十分なサポートがないことが社会問題として浮上しています。
ファストコムと愛生会は、こうした問題を解決するために連携し、障がい者が企業での戦力として活躍できる環境を作ることを目指しています。
連携体制の強化
ファストコムは、ものづくりに特化した総合企画会社として、さまざまな申請業務や資料作成業務を行っていますが、これらの業務には機密性が伴い、十分な訓練が必要です。このため、簡単に外部にアウトソーシングすることは困難です。
一方で、愛生会は障がい者一人一人のニーズに応じたサポートを提供しており、障がい者が安定して働ける環境を整えています。しかし、実際の業務を通じた報酬を得る機会は限られているため、訓練の場が不足しています。そこで両者は協力し、愛生会の職員がファストコムの業務を理解し、その業務を希望する障がい者が学んで実践できるように育成します。
この連携によって、障がい者は自身に合ったペースで業務に取り組むことができ、実際の業務経験を積むことが可能になります。また、愛生会がサポートすることで業務の質も確保され、持続的な就労支援体制が築かれるのです。
未来への展望
2023年現在、障がい者雇用率が未達成である企業が依然として過半数を占めていますが、障がい者雇用の数は年々増加傾向にあります。労働人口が不足している日本において、障がい者の雇用は一つの重要な解決策です。このプロジェクトを通じて、障がい者の就労機会を広げ、成功事例を増やすことが期待されています。
この取り組みは、「SDGs目標8:働きがいも経済成長も」の達成に向けた一環でもあり、今後もさらなる推進が求められるでしょう。ファストコムと愛生会の連携によって、多くの障がい者が就労できる環境が整い、社会全体の発展につながることが期待されています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ファストコム
- 住所
- 東京都中央区日本橋人形町2-14-10アーバンネット日本橋ビル1F
- 電話番号
-
03-6661-9260