株式会社MQue、NEDO事業に採択される
株式会社MQueは最近、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」の公募において、ヒートポンプ技術の利用拡大に向けた熱流体解析システムの開発が評価され、採択されました。本プロジェクトは、再生可能エネルギーの熱利用を促進することが期待されています。
ヒートポンプ開発の課題
ヒートポンプは温度や作動環境に応じて設計を変更する必要があるため、開発時には特に注意が必要です。しかし、従来の実験ベースの開発は多くの時間とコストを要し、また、気液二相流のシミュレーションが難しいため、従来のトライ&エラー方式が主流です。このため、効率的な設計開発が求められる中で、環境適合性を重視した低GWP冷媒の選定も急務となっています。
MQueの事業内容
MQueは、技術研究を通じて流体シミュレーションとAIを用いたヒートポンプの設計開発支援システムを構築します。このシステムは様々な熱源温度や作動環境に柔軟に適応し、形状やパラメータの最適化を実現することを目指しています。また、家庭用だけでなく、設備用や工業用のヒートポンプにも対応が可能です。これにより、ヒートポンプの利用地域を拡大し、廃熱や再生可能熱の利用拡大に寄与することが期待されています。
NEDOの支援制度について
NEDOが推進する「新エネ中小・スタートアップ支援制度」は、エネルギー基本計画に基づき再生可能エネルギー分野での研究開発を助成する制度です。この制度により、中小企業がこれらの技術を育成しながら、将来的な技術革新を進めることが可能となります。MQueが採択された社会課題解決枠フェーズBでは、中小企業が信頼性や品質向上に向けた技術開発を行い、実用化に向けた研究が進められます。
MQueについて
MQueは、高度な数値流体シミュレーション技術を生かし、さまざまな業界の製品開発の課題解決に取り組んでいます。国際的な研究機関や著名な大学、企業から集まったエンジニアとビジネス経験豊富なメンバーがチームを組み、業界での先進的な技術を活用していきます。今後もMQueの取り組みから目が離せません。
所在地は東京都文京区にあり、代表の津田拓也氏が会社を先導しています。詳細情報は公式ウェブサイト(
MQue公式サイト)で確認できます。