ATOMicaがシリーズBラウンドの資金調達を完了
ソーシャルコワーキング®事業を展開する株式会社ATOMica(宮崎県宮崎市)は、シリーズBラウンドの資金調達で1stクローズを成功させました。今回の調達の主な出資者はJR東日本で、リード投資家にはグローバル・ブレインが運営する「高輪地球益ファンド」が名を連ねています。既存の投資家であるFFGベンチャービジネスパートナーズも引き続き加わる形で、その合計額については今夏のファイナルクローズに合わせて発表される予定です。
高輪地球益ファンドからの出資
高輪地球益ファンドは、JR東日本が2025年5月に開設予定のTAKANAWA GATEWAY Link Scholarsʼ Hub(LiSH)を拠点とし、環境やモビリティ、ヘルスケア分野のスタートアップ支援を目指すファンドです。ATOMicaはこのLiSHの企画と運営を行っており、出資を得ることでさらなる共創関係の構築を目指します。全国からスタートアップをLiSHに誘致し、成長を促進することで、大きな循環と持続可能なエコシステムの形成に貢献する意向です。
コミュニティマネージャーにAIを活用
ATOMicaは、すべてのサービスの中核にコミュニティマネージャーを置いており、AI技術を活用して新しい価値を創出する試みにも取り組んでいます。LiSHを起点に全国展開を図っており、地域のニーズに応じたサービスの提供を強化します。この発展の背景には、ATOMicaがこれまでに関わってきた多くの事業があり、現在運営する施設は全国に53カ所に達しています。
事業の広がりと協業の深化
加えて、ATOMicaは2019年の創業以来、定期的に投資を続けてくれているFFGベンチャービジネスパートナーズとの関係も強固にしています。このような連携を通じ、地域のスタートアップが抱える課題を解決し、企業間の信頼関係をより深める仕組みを構築します。
直近の事業状況
ATOMicaは、各地での地域貢献も含め、多岐にわたるプロジェクトを遂行しています。その中で特に注目すべきは、自社開発したSaaSである「knotPLACE」の導入が進み、120以上の施設で利用されている点です。このツールは、運営の効率化やコミュニティの結びつきを強化する役割を果たしています。
新たな経営体制の構築
また、今後の成長に向けた体制強化の一環として、2025年5月30日にはグローバル・ブレインの木塚健太氏が社外取締役に就任し、経営に新しい視点をもたらすこととなります。
コミュニティマネージャーの募集
ATOMicaでは現在、コミュニティマネージャー職を積極的に募集しています。この職種では、地域や組織間の関係性を深めることが求められ、様々な施設においてコミュニティづくりを担います。興味のある方はぜひ、直接お問い合わせください。
まとめ
全体として、ATOMicaが展開するソーシャルコワーキング®事業は、全国のスタートアップ間の連携を強化し、地域活性化に貢献する重要な役割を果たしています。新たな資金調達は、そのさらなる成長を後押しするものであり、今後の展開が期待されます。